国リハ子ども体験デーを開催しました

企画・情報部企画課

 10月1日(火)に美原小学校5年生86名が国立障害者リハビリテーションセンターの子ども体験デーに参加しました。
 今回体験したのは障害者スポーツ、福祉ロボット体験、手話体験の3項目です。

1 障害者スポーツ
今回体験してもらったのは視覚障害者のスポーツであるゴールボールです。
これは黒く塗られたアイシェード(目隠し)を着け、中に鈴が入ったゴムボールを相手ゴ
ール投げ、ゴールを競います。投げられた相手側はボールの鈴の音を頼りに受け取ります。
中には上手にボールをキャッチし、相手へ投げる子もいましたし、ボールが通りすぎてから動き出す子もいました。
友達が日頃とは違う動きをするので、見ている生徒達は大盛り上がり。鈴の音が聞こえなくなっていました。
2 福祉ロボット体験
今回体験してもらったのは筋電義手、コミュニケーションロボット(パペロとパロ)、電動車椅子です。
筋電義手の説明を真剣に聞いていた生徒達。初めてのお話に興味深深です。
パペロは音声認識や画像認識の技術を用いてコミュニケーションをとることができるロボットです。ですが機械の調子が悪いのか、女子生徒の声にはすぐ反応するのですが、男子生徒の声にはあまり反応せず、不満が残った男子達でした。
パロはあざらし型のコミュニケーションロボットでそのかわいらしさから女子生徒に大人気でした。
電動車いす体験は3台の電動車椅子に乗ってもらいました。
時速6kmのスピードで滑走する子もいれば、起用にコントローラーを操作してくるくる回転している子もいました。
とても楽しそうに体験していました。
3 手話体験
聴覚障害の教官による手話体験を行いました。
内容は手話を使ったジャンケンゲームと教官の年齢あてゲームです。
ジャンケンゲームは動物の手話(「ねずみ」、「うさぎ」、「イヌ」、「うま」、「にんげん」)を
覚えます。最初全員「ねずみ」になりジャンケンを行います。勝つと名前が変わっていきます。最後まで「ねずみ」の子は手話で一言行うというものです。
教官の年齢あてゲームは手話の数字を覚えます。手話の数字は普段使わない指の動きをするため、多くの子が苦戦していました。
手話体験では言葉によるコミュニケーションを禁止にしているので、室内は静かでみんな集中していました。
手話が始めての子ども達だったので、手話でのコミュニケーションを楽しんでいました。
最後にみんなで手話で「ありがとうございました。」と挨拶して修了しました。
手話体験や電動車椅子体験では障害がある職員も講師として参加しました。これらの体験を通じて「障害者」や「共生」について何か感じてくれたらうれしいなあと思っています。
体験終了後に引率の先生方からは、「とても貴重な体験になりました。」とのお言葉をいただき、国立障害者リハビリテーションセンター体験デーを無事終了することができました。
今後も、住みよい福祉のまちづくりを目標に、啓発活動を行っていきたいと思います。