学院スポーツ交流会開催される
                学院事務室

去る5月9日(金曜日)、当センター陸上競技場及び体育館において、学院スポーツ交流会を開催しました。この交流会は、日ごろ疎遠になりがちな他の学科の学院生及び教職員とスポーツを通して交流を深めることを目的に毎年この時期に開催しているものです。本年は、学院生、職員合わせて131名が参加し、3種目で熱戦が繰り広げられ楽しく交流を深めることができました。
 この交流会開催準備のため、各学科から選出された実行委員により、当日までに延べ5回の委員会を開催し、競技内容・役割分担等について検討を重ねてきました。委員会は、終始、学生が中心となって企画、運営されました。各学科で運営の役割分担をしたこともあって、学科間の交流だけではなく、学科内の交流も深まったと思います。
 開会式は13時に始まり、学院長の挨拶、選手宣誓、準備体操等を行った後、13時30分から各学科の学生、職員入り混じってフライングディスクとボッチャが行われました。フライングディスクとボッチャは障害のある方も楽しめるユニバーサルスポーツです。特にボッチャは脳性まひなどで運動能力に障害がある人のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目となっています。2種目とも普段なじみのないスポーツですが、大いに盛り上がりました。その後ドッジボールとTボールを予定していましたが、悪天候のためTボールは中止となり全員でドッジボールが行われ白熱した試合が展開されました。そして、夕方からは学院棟で懇親会を開催しました。懇親会では、表彰式やゲーム大会などで引き続き大いに盛り上がり、とても有意義なひとときを過ごすことができました。
 最後に、学院生を代表して視覚障害学科の小寺佑花さん、リハビリテーション体育学科の杉村オスカルさんに感想文を書いていただきましたので、紹介します。



視覚障害学科1年 小寺 佑花

5/9、学院のスポーツ交流会が開催されました。
 前半はボッチャに参加しました。障害者スポーツに関しては明るくなく、どのように行うのか知識と実践の乖離が発生しそうで、内心不安でした。しかし、実際に競技が始まると、思っていたよりもはるかに簡単なルール構成となっていて、すぐに競技に馴染むことができました。目標となるジャックボールに自陣ボールを近付けることは勿論ですが、相手のボールを離したり、ジャックボール自体を動かしたりと、他の競技よりはるかに戦略性が豊かでした。想像していたコースからボールが外れてしまい、競技自体は最下位に近い結果となってしまいましたが、その事実を補って余りあるほど有意義な体験でした。機会があれば是非とももう一度挑戦してみたいと考えています。
 午後の競技は、天候の関係上、急遽全員でドッチボールを行いました。準備が足りておらず、連続試合が発生したり、男女比が少々偏ってしまったりと、いくつかトラブルがありました。しかしながら、コートに入り試合が始まると、教官の方も他学科の方も協力して楽しむことができました。スポーツ交流の有意義性を深く感じました。
 終了後の懇親会では、競技内で関わる事の少なかった他学科の方とも多く交流できました。言語聴覚学科の方が考案してくれた余興のゲームを通して、それまでチーム等で交流がなかった方々とも仲良く会話をすることができました。片付けの時間を含めて笑顔で過ごすことができました。準備期間を含め、様々なサポートをしてくださった実行委員の方々には、感謝の念に堪えません。
 係としては不備も多く、当日のトラブルも少なかったとは言えません。しかし、全てを通して、とても勉強になり、また楽しい記憶になりました。素敵な思い出をありがとうございます。



リハビリテーション体育学科2年 杉村 オスカル

 自分にとっては2回目の、最後のスポーツ交流会が終わりました。当日、途中で大雨に襲われ、外で行う2種目目のティーボールが中止となる緊急事態はあったものの、なんとか無事に終えることができました。
 1人2種目に参加することができる学院のスポーツ交流会は、以前は学科対抗で行われていた時期もあったそうです。昨年と同様に今年は、全4種目とも学科を飛び越えて、様々な人と同じチームになり、交流することが出来ました。普段は学業に専念している分、なかなか他学科と交流を持つ機会というのは少ないのですが、年度初めのこの時期に行われることによって、その後の学院生活でも交流を持つ、良いきっかけになります。実際に私自身も、このスポーツ交流会で得た仲間との交流は、今でも続いています。スポーツというものは、自然と人と人を結びつける不思議な力をもっていると感じました。
 自分は、フライングディスクを使った「アキュラシー」という種目と、雨天の影響で急遽変更した「ドッヂボール」に参加しました。「アキュラシー」は、約3メートル先に置かれた、円形の的の中にフライングディスクを投げ入れるという種目です。本来、障害者スポーツの種目として大会などでも行われるもので、この学院ならではの種目選びとも言えます。障害者スポーツを学ぶために、目隠しをして投げたり、イスに座って投げたりとバリエーションもつけて行ったことで、よりいっそう盛り上がったように感じました。
 スポーツ交流会の後は懇親会が行われ、そこで表彰式やクイズ大会などのゲームをしました。皆さん、食事をしながら和気あいあいと話している様子がとても印象に残っています。楽しくて、個人的にはもう少し時間が長くても良かった気がしていますが…。
 これからも、このスポーツ交流会で知り合った仲間との交流を大事に、学院生活を送っていきたいと思います。


写真1:選手宣誓
選手宣誓
写真2:フライングディスク
フライングディスク
写真3:ボッチャ
ボッチャ
写真4:ドッジボール
ドッジボール


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