自立訓練部利用者の野外訓練実施報告
                自立訓練部

去る5月21日(水)、自立訓練利用者の野外訓練を実施しました。総勢65名、利用者29名(視覚障害8名、肢体不自由9名、高次脳機能障害12名)、職員ら36名が参加しました。
 自立訓練部では、視覚障害、肢体不自由を対象としている機能訓練と、高次脳機能障害を対象とする生活訓練の利用者が一緒になり、毎年野外訓練を実施しています。
 事前準備等に関わる集団訓練を通して経験を積むと同時に、通常の訓練とは違った環境の中で利用者相互の協調性の助長を図り、利用者及び職員の交流を深めリフレッシュすることを目的としています。
 さて、今年度は、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)にて実施する予定でしたが、当日はあいにくの雨。しかも、前後の日の天候は晴れだったにも関わらず当日のみが雨、という残念な結果となってしまいました。そのため当日は、気持ちも場所も切り替えて、センター内の自動車訓練場でバーベキューを決行しました。
 実は、野外訓練は例年ですと6月に実施していたのですが、昨年度雨だった経験を生かし、今年度は5月に行うことになりました(結局雨になってしまいましたが・・・)。そのため、4月中旬には野外訓練の実施場所や内容検討を始め、5月上旬から利用者全員と職員が参加して行うグループワークを2回実施し、野外訓練当日に向けた準備を始めました。
 野外訓練前日には、障害別に分かれ、利用者全員でバーベキューの食材切りや袋詰め作業を行いました。7キロもの肉に圧倒され、20〜30個ものにんじんやタマネギ等に悪戦苦闘しながらも、お互いに協力しながら実施し、65名分の食材を準備することができました。
 そして当日。雨の中、グループごとに分かれてバーベキューを楽しみました。炭になかなか火がつかず苦労しているグループ、屋根からしたたり落ちる雨水と格闘しているグループ等もありましたが、参加者が協力しながら和気あいあいと焼いて味わっている姿は、しっかりバーベキューの醍醐味を堪能することができていたのではないかと思います。
 バーベキュー終了後は、場所を本館の中会議室へ変えて、班別対抗○×クイズ大会を行いました。利用者に参加していただき演技力を競うゲームや、職員同士が直接対決するゲームなど、普段では見られない表情を見ることができ、終始笑いの絶えない楽しいひとときとなりました。
 通常の訓練では顔を合わせる機会が少ない利用者や職員同士が、同じ班でバーベキューやレクリエーションを行うことで、相互の交流を深めることができました。また、事前の準備から関わることで、普段の訓練では得られない貴重な経験や体験の機会になったと思います。
 雨だったのは残念でしたが、皆の心に残る、楽しい時間を過ごすことができました。


写真1:レクリエーションの様子写真2:レクリエーションの様子
写真3:バーベキューの様子 写真4:バーベキューの様子


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