ゴールボール日本選手権大会女子予選会に参加して

学院義肢装具学科教官 徳井亜加根

実力はまだまだですが、格好だけでも
実力はまだまだですが、格好だけでも・・・

 9月6日、7日の2日間、当センターでゴールボール日本選手権女子予選会が開催されました。出場チームは全7チームで、そのうち当センターで活動しているチームが3チームを占めました。ゴールボールは視覚に障害のある方のために考えられたスポーツですが、全ての選手がアイシェードを着用しなければならず、晴眼者も一緒に楽しめるスポーツです。そのため、リハビリテーション体育学科、視覚障害学科、義肢装具学科の学院生も数名、第2体育館で経験豊富な選手の皆さんや日本代表ヘッドコーチを務める江黒教官(自立支援局理療教育科)からゴールボールを教えてもらっているのですが、そのうち義肢装具学科の古瀬友香さんが所沢市在住在学の中学生、高校生、大学生とともに晴眼者だけのゴールボールチームAprendiz(ポルトガル語で「見習い」の意)を結成したので、私もリハビリテーション体育学科の梅崎教官、早稲田大学スポーツ科学学術院の塩田先生とともにエスコートというチームスタッフとして今大会に出場しました。晴眼者だけでチームを結成したのは晴眼者の立場からゴールボールの普及を考える目的もあり、これまでになかった可愛く機能的なファッションで出場したいと考えました。そのため、ユニフォームの下に装着するプロテクターとアイシェードは古瀬さんと私とで製作したものを使用し、ユニフォームは半袖のものにしました(他チームはすべて長袖です)。大会の成績は最下位でしたが、見た目は多くの方から可愛いと言っていただき、好評でした。
 晴眼者だけのチームについて、新居審判長は「3年ほど前に晴眼者だけのチームが日本選手権2連覇を達成したこともあります。晴眼者だけのチームが参加することでレベルも上がるので大歓迎です。Aprendizのユニフォームは晴眼者チームならではだと思いますよ。」と言ってくださいました。
実力はまだまだですが,格好だけでも
チーム Aprendiz
また、今大会の得点女王で最優秀選手に選ばれた小宮正江選手(九州なでしこ、ロンドンパラリンピック日本代表チームキャプテン)は私たちのチームについて「晴眼者の方がゴールボールをしてくれることで普及が進み、そこでまたゴールボールの奥深さを知ってもらえたらいいな、と思います。 ゴールボールを続けることで実力をつけ、私たちの練習相手になって下さい。合宿にもご協力いただければと思いますので、どうぞよろしくお願いします。」と温かくエールを送ってくださいました。 私たちが感激して来年の出場を誓ったのは言うまでもありません。また、大会関係者の皆さんからの心あるサポートと会場の皆さんからの温かい声援によって、楽しい大会にすることができました。私たちもゴールボールを普及させるべく、微力ながら活動していきたいと思います。大会に参加された選手、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。




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