普通救命講習 実施報告

管理部総務課

 10月9日(木)14時から本館講堂において、普通救命講習Ⅰが実施されました。
 この講習会は、埼玉西部消防局が主催する応急手当普及講習会の一つで、講習概要は、心肺蘇生(主に成人)+止血法の3時間のコースです。
 当日は、所沢東消防署の職員、関係者の7名が指導に当たられました。
 センターからは、職員、学院の児童指導員科の学生など40人が受講しました。
 まず、DVD視聴により、救命技能の大切さを学んだあと、男女別の6グループに別れ、心肺蘇生法の手順説明、人形を使っての人工呼吸、心臓マッサージの実技訓練、AED使用手順の説明、人形・AEDトレーニングキットを使った実技訓練が行われました。このAEDトレーニングキットは電気が流れないだけで、操作の方法や音声ガイドは本物のAEDと同じものです。
 受講された方には、後日、普通救命講習修了証が交付されました。修了証の裏面には、「救命技能を忘れることなく維持向上させるため2年から3年間隔で定期的に講習を受講されるよう努めてください。」との記載がありました。
 今後も、一人でも多くの職員が救命技能の習得ができるよう、また、受講された方へは救命技能の維持向上のため、定期的な普通救命講習の実施をしていきたいと思います。
 以下、受講された方から感想などを書いていただきましたので、ご紹介します。

 救急救命講習を受講して (自立支援局 理療教育・就労支援部 理療教育課 U・K)
 40人を6班に分けた講習では、それぞれの班に2体ずつモデル人形が配備されました。
 モデル人形1体当たりの受講者は3,4人となり、チーム内でもお互いにアドバイスしたり確認しあったりと、和やかなムードながら真剣で充実した3時間となりました。
 まず、心臓マッサージ・呼吸の確認などを教えていただきました。鼻をおさえて、息を吹き込むと、うまくいくと人形の胸の膨らんでいく様子が確認できました。このとき、顎の先端を人差し指と中指で持ち上げて気道の確保をするなど、細かいポイントも教えていただきました。心臓マッサージも5センチ程度押し込むようにとか、力がうまく入るように腕は伸ばしてなど、アドバイスをいただき、より適切に効果的なマッサージが実施できるようになりました。個人的には想像より速いスピードで全身を使ってマッサージをするため、結構疲れるのだなと思いました。
 これら救命措置を行うときは、周りの人の協力も重要であることを知りました。ひとりでは、長時間のマッサージはできませんし、AEDを持ってきてもらうことや、救急車の手配などができないからです。さらに参加した方からの、小柄な方や子供に対して行う場合や出血がある場合等いろいろな状況を想定した質問などにも丁寧に説明していただきました。
 次にAEDの使い方を学びました。使用時の注意点をうかがってから、実際に使うときには心臓マッサージと人工呼吸を組み合わせて行うことが必要であることなどを踏まえ、より実践的な練習をしました。AEDは心室細動という状態の時のみ機械が判断して作動するそうです。患者さんのからだに張り付けるシートも、図で張り付ける場所が示してあり、落ち着いてセットできるようになっていました。声で教えてくれるので、次に何をするべきかを迷わずにすみました。
 最後に、ひとりずつ、人形を使って、周りの人の協力を求めて心臓マッサージ・人工呼吸、AED使用までの一連の流れを効果測定し、全員が適切にできるようになったことが確認されました。
 今回の講習を受講したことで、落ち着いて救命に取り組む心構えができるようになったと思います。
後日いただいた受講修了証を見て、改めて背筋が伸びる思いがしました。

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