去る11月17日(火)に、初代スポーツ庁長官に就任された鈴木大地長官が当センターを視察されました。最初に「障害者アスリートに対しては、発汗機能の調整ができない等の理由でサポートが必要である。運動をリハビリに取り入れることにより、「他者への配慮」や「社会性」などが育成されることもある。結果としてパラリンピアンを輩出することもある。」等の国リハにおける概況説明を行いました。
その後、研究所→補装具制作棟→第二体育館→第一体育館の順で視察されました。
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総長の概況説明に耳を傾ける長官 |
研究所では、身体障害者の運動機能障害に関する研究や支援機器の開発などを行っている運動機能系障害研究部において、研究内容をスライド等で説明を受け、リハビリ機器を実際に体験されました。
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リハビリ機器を体験される長官 |
その後、補装具制作棟へ移動され、義肢装具の研究開発を行っている義肢装具研究部において義手や義足の使い方の説明を受けた後、展示品を見学されました。
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義肢装具研究部で説明を受ける長官 |
第二体育館では、パラリンピック競技の一つであるゴールボールの練習を見学した後、実際に上着を脱いでゴールに向かってボールを投げられるなど、パラリンピック出場選手の練習を体験されました。
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ゴールボールに挑戦される長官 |
第一体育館では、プールや設備を見学した後、障害者競技について説明を受け、サウンドテーブルテニス(盲卓球)を体験されたり、競技用車椅子に試乗されたりしました。
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競技用車椅子に試乗される長官 |
視察後の意見交換においては、長官から「障害のある方にとってスポーツが有効であり、国リハにおいては様々な場面で多くのスタッフが関わっていることがわかった。多くの方がスポーツを通して様々なことを享受できると確信している。そのためには、障害者のスポーツを奨励して環境を整備するとともに、障害者スポーツのレベルを引き上げていくことが大切である。協力できることはするので、環境を整備するとともに、リハビリから選手にステップアップするためのサポートをして欲しい。」とのお言葉をいただきました。国リハとしては、ご指摘をしっかり受け止め、より良い方向に進めるとともに、改善できる点は改善していきたいとお答えしました。
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意見交換の場で発言される長官 |