国際福祉機器展H.C.R.2016 見学レポート
企画・情報部企画課

 国リハニュース第357号で出展のご案内をしました国際福祉機器展に、広報担当の新米職員が見学に行ってまいりましたのでレポートいたします。
 国際福祉機器展は、毎年3日間で約13万人の来場者がある、福祉機器に関する世界有数の展示会です。今年度は10月12日(水)〜14日(金)に東京ビッグサイトにて開催され、このうち最終日の午後にお邪魔してきました。出展は530社(17か国・1地域)にも及び、初めてでうまくまわりきれるか不安でしたが、限られた時間で全体的に見てまわることができ、大変貴重な経験となりました。

画像:小袋パッケージオープナー
 まず、国リハブースでは、所長以下研究所の職員が数名説明にあたっており、少し時間があいたところで私も説明をうかがうことができました。ニーズ&アイデアプロジェクトで学生と共同制作した支援機器もいくつか展示されており、実際に手に取ることもできました。例えば、写真の「小袋パッケージオープナー」は、隙間に刃がついており、納豆のたれなど開封に細かな動作を必要とする小袋を楽に安全に開けることができるアイテムです。以前紙面版国リハニュースで記事にさせていただいたときにはシンプルなデザインのものが多かったのですが、実際に拝見すると、大変カラフルで、中にはカニの爪?のような遊び心あふれるデザインもあり、コレクションしたくなるかわいさでした。その上小さくて軽く便利とあるので、障害のある方をはじめ、老若男女問わず食卓で重宝するのではないでしょうか。
 その後会場を端から端まで隈なく見てまわりました。ベッドやリフト、お風呂、車など大きなものの展示の迫力に圧倒された次の瞬間には、向かいの見覚えのある支援ロボットの愛嬌に釘付けになり、飽きずに何時間でもいられる空間だ!と思いました。私は、スプリングバランサーや意思伝達装置、拡大読書器などを試させていただきましたが、こんなに気の済むまで試させていただいたこともなかなかなく、しかもどれも最新の機器ですので、この1年でトップ3に入るくらいの充足感を得た半日でした。
 振り返れば今回、「初めて」の感動が感想のほとんどを占めておりますが、今後知見を広げていけばいくほど、業務へのフィードバックもでき、また、自分自身の糧にすることもできる展示会かと思いました。次回は事前登録制の講演の聴講などにも積極的に参加すべく、また1年間業務並びに勉強に励みたいと思います。
画像:東京ビッグサイト画像:国際福祉機器展パネル


戻る(o)