平成28年度学院卒業式
                学院事務室

去る3月7日(火)、梅の花が咲いている折、幾分寒さが残る中当センター学院講堂において、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室 池田室長をはじめ多数のご来賓やご家族に出席いただき平成28年度学院卒業式が挙行されました。

 まず飛松総長より、卒業生53名に対し卒業証書が授与されました。卒業生は自分の名前が呼ばれると緊張の面持ちで壇上に上がり、卒業証書を受け取っていました。卒業生の表情からは、無事に課程を終えたことに対する誇らしさや喜びそして「これからリハビリテーション専門職になるぞ」、という決意が感じ取れました。

 卒業証書授与のあと中島学院長の式辞があり、「学院での学業は大変追われるような日々を過ごしたと思う。教官も含めて学生諸君を大変誇らしくも思う。卒業に際して、今後諸君は医療福祉の第一線に立とうとしている中で、患者や障害者と相見えるが、彼らは皆差万別であって最初から対処方法に対する解答は与えられてなく、自らが課題を見つけてその課題に向き合って解決していく、自分でやることにより一人前になっていくものです。自身の課題を一つずつ解決していくこと、何十年かかってもいいからその姿勢が諸君の職業人生を納得したものにするものだと考えます。未来とは課題・思いをもって始めていくものであり、幸せで充実した納得できる人生を送るための私のはなむけの言葉として諸君に送ります。」と述べられました。

 厚生労働大臣祝辞が池田室長より代読された後、飛松総長から、「今日からが専門職としての新たな進歩への出発です。皆さんは病(やまい)や障害をもつ人々の力になりたいという熱意をもって、入学され、教育訓練を通じて習得された質の高い専門的知識・経験を身につけ、これから医療・福祉の専門職として社会の現場に飛び立たれます。
 専門職とは、人に優しいことは前提ですが、同時に病のある人、障害のある者に、その状況や理由を説明できる者であること、対処の仕方を説明できる者であることです。そのためにも、生涯にわたり学習を続け、その専門性を高めていくことが必要となります。当センター学院を卒業したという自信と誇りを持っていただきたい。」と祝辞をいただきました。

 引き続き、来賓紹介及び祝電披露が行われた後、義肢装具学科2年の田端いずみさんが、「間もなくすると、先輩方は医療福祉の現場に活動の場を移されますが、医療福祉のプロとして実務をこなすなかでその経験を後輩に伝えてください。今胸に抱かれている希望と夢を絶やすことなく、学院で学ばれたことをそれぞれの専門分野で存分に発揮されることを願っています。」と送る言葉を述べました。

 これを受けて、手話通訳学科2年の小俣賢司さんと藤本富美枝さんが卒業生を代表し、「様々な価値観を持ちながらも、同期生は非常にまとまりが良く、すばらしい2年間を送ることが出来ました。私達は、明日からそれぞれの分野で新しい挑戦をします。学院で学んだ知識と技術そして経験をもとにし、壁にぶつかっても一歩一歩歩み続け、社会に貢献していける努力をしていく所存です。」と別れの言葉を述べました。

 最後に言語聴覚学科1年 木下さゆりさんのピアノ伴奏により、全員で蛍の光を斉唱し、厳粛な雰囲気が漂うなか卒業式の幕を閉じました。

 卒業式に引き続き、卒業生主催による謝恩会が学院棟6階大研修室にて行われました。卒業生はお世話になった教官や講師の方々へ感謝の気持ちを伝えていました。また、アトラクションとしてリハビリテーション体育学科1年生による和太鼓の演奏が行われました。迫力があるもので、また演奏途中で卒業生も参加し、会場の全員が演奏を聞き入っていました。

 卒業生皆様方がそれぞれの進路において、今後、益々ご活躍されますよう祈念いたします。
写真:卒業証書授与
卒業証書授与
写真:学院長式辞
学院長式辞



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