当センター、韓国国立リハビリテーションセンター、中国リハビリテーション研究センターの3センターは平成23年2月に連携協定を締結し、例年、職員の現地派遣やセミナー等の開催を通してリハビリテーションに関する情報の交換を行っています。
この取組の一環として、令和4年3月にオンラインでの職員交流会を実施いたしました。オンラインでの交流は初めての取組でしたが、それぞれの専門職等(医師、看護師、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー等)による積極的な情報・意見交換がなされ、当センターでは実施していない療法や技術等について情報を得ることができました。
今回はそれぞれの臨床現場で実施している活動の全般的な紹介が中心となりましたが、今後はひとつのテーマについて議論を深めるなど、より有意義な情報交換を行えるよう、交流会の開催方法について、3センターで検討していく予定です。
●韓国国立リハビリテーションセンターとの交流会(令和4年3月16日開催)
<トピック>
1 障害者の自動車訓練について −主に脳損傷者の自動車訓練に関する取り組み−
訓練の対象者、訓練を利用するまでの流れ、評価方法・訓練内容、費用等についての情報交換や、
高次脳機能障害のある方の自動車訓練の課題について意見交換を行った。
2 障害者のリハビリテーションに関する制度について −社会復帰支援に関する取り組み−
病院における入院から退院までの患者支援の流れ、職員体制、障害者が地域で利用できる
制度について情報交換を行った。
3 国際活動について
国外の施設・機関との連携状況やWHO指定研究協力センターとしての活動について
情報交換を行った。
●中国リハビリテーション研究センターとの交流会(令和4年3月24日開催)
<トピック>
1 脳損傷後の言語障害及び認知障害のリハビリテーション
高次脳機能障害のある方へのリハビリテーションの評価方法・訓練内容、アプローチ方法、
訓練プログラムについて情報交換を行った。
2 国際活動について
国外の施設・機関との連携状況について情報交換を行った。