令和3年度国立障害者リハビリテーションセンター
流動研究員募集(第2次)のご案内

本センター研究所では、障害のある方々のリハビリテーションに関する研究をより多面的、効果的に推進するとともに、創造性に富む若手研究者の研究能力の育成を目的として、次により流動研究員を募集いたします。

御希望の方は、次の要領で御応募ください。

 

職種 流動研究員
流動研究員の募集目的 本センターは、障害のある方々のリハビリテーションに関して、医学・工学・社会科学・行動科学の学術的観点から、専門的な研究を行っており、これら研究をより多面的、効果的に推進するとともに、創造性に富む若手研究員の育成のため、流動研究員として任用し、高度の知識と技術を習得させることにより、障害のある方々の福祉の向上に資することを目的としています。
流動研究員の受入部門及び募集研究テーマ

1)脳機能系障害研究部

① ニューロフィードバック・BMIなど脳信号処理の技術・手法を、障害支援や機能訓練で実用化するための研究開発

② 行動科学・神経科学的手法を組み合わせた認知神経リハビリテーションのための基礎的および臨床的研究

③ 言語・数学・描画などの認知における階層構造処理の研究

④ 言語と記憶・社会性・衝動性・情動の相互作用の研究

⑤ 行動実験やイメージング等を用いた発達障害モデルマウスの解析

⑥ 発達障害者の知覚情報処理特性の解明と支援手法の研究開発

⑦ 発達障害者の「生きにくさ」に関する調査研究

  

2)運動機能系障害研究部

① 脊髄損傷や脳卒中後の運動機能回復の分子メカニズムに関する研究

② 中枢神経損傷後の神経機能再生におけるグリア細胞の役割に関する研究

 ヒトの運動制御/適応学習を理論基盤としたリハビリテーション方法の開発

 褥瘡の再発防止を目的とした遠隔地シーティングクリニック技術の開発研究

⑤ 障害者の活動量低下に起因する二次障害の治療及び予防に資する介入法の開発研究

⑥ 運動機能障害による運動器ネットワーク破綻のメカニズムに関する基礎的研究

⑦ 血流阻害を生じる運動麻痺者の深部組織破壊メカニズムの解明研究

 

3)感覚機能系障害研究部

① 吃音のメカニズムに関する研究(脳計測、行動実験)

② 吃音に関する調査研究(疫学、実態調査)

③ 吃音の評価法、治療・支援法に関する研究(評価法開発、介入研究など)

④ 難聴の病態解明に関する研究

⑤ 聴覚リハビリテーションに関する研究

⑥ 網膜再生と変成の分子メカニズムに関する研究(ゼブラフィッシュの使用も可)

⑦ 網膜色素変性症の診断と治療に関する研究

⑧ 近視発症の分子メカニズムと近視進行抑制に関する研究

⑨ 視覚リハビリテーションに関する研究

 

4)福祉機器開発部

① 3Dプリンタを活用した適合デザイン手法に関する研究

② 重度肢体不自由者に対する福祉機器開発に関する研究

③ 日常生活における下肢装具への負荷計測に関する研究

④ コミュニケーション支援機器の開発および適合評価に関する研究

⑤ 支援機器の利用効果等に関する研究

⑥ AIやICT技術を活用した障害者の自立を促進する先端福祉機器開発に関する研究

⑦ 認知症者の認知機能特性に応じた福祉機器の評価に関する研究

⑧ 認知症者・発達障害者の時間管理に関する研究

⑨ 認知症者・精神障害者を対象とした支援機器の質的評価に関する研究

 

5障害工学研究部
      ① 高次脳機能障害者の支援に関する研究

② 障害者を支援するロボット工学技術を応用した支援機器開発・普及等に関する研究

③ テレイグジスタンス技術とロボット工学技術を利用した障害者支援に関する研究

④ 障害者のためのモジュール型住宅改修ツールの開発に関する研究

⑤ 真に有効な支援機器開発に向けた人材育成及び開発支援体制の整備に関する研究

⑥ 障害者のための生活支援機器の有効性の検証(方法)に関する研究

⑦ 上記①~⑥以外で障害者のリハビリテーション向上に資する研究であって工学的アプローチによるもの

  (応募時に研究テーマを明記してください。)

 

6障害福祉研究部

① 障害者の自立・社会参加、地域生活上の問題解決についての社会的・心理的な支援方法・しくみに関する研究

   (例えば、就労、教育、地域生活、その他の場面での障害者あるいはその周辺が直面する問題解決の方法・しくみ、

      支援を支える制度・しくみ(障害福祉計画、各種障害福祉サービスや、福祉財政など公的な制度に関するもの、

      その他、さまざまなしくみに関するもの)についての研究など)

② 障害統計・障害関連データの構築・活用に関する研究

 

7)義肢装具技術研究部

① 切断者のリハビリテーションに関する研究

② 運動障害者の動作解析と義肢装具の障害に対する効果を高める研究

③ 電動義手の普及とリハビリテーション手段の開発に関する研究

④ 切断をはじめとする運動機能障害者の生活実態とQOLに関する研究

⑤ 三次元動作解析による義足歩行の定量評価に関する研究

⑥ 義手・義足ソケットの適合に関する計測技術・評価指標の開発

⑦ 障害者スポーツの用具開発

⑧ 義肢装具の新しい製作技術の開発に関する研究

   ※ 義肢装具士の国家資格を有する必要はない。

採用予定人員 若干名
応募資格

リハビリテ-ション関連分野において充分な知識を有し、かつ、大学院修士課程若しくは大学院博士前期課程又は6年制の医・歯・薬・獣医学部修了(見込みを含む)以上の研究経歴をもち、原則として40歳未満の者(令和3年4月1日現在)であって、他に常勤的職業を有しない者とします。

なお、障害等の理由により、当センターでの採用試験の受験が困難な方につきましては、受験できるための必要かつ合理的な配慮をさせていただきますので、ご相談ください。

 資格要件に関する詳細については、下記に記載のある研究所事務室までお問い合わせ下さい。

採用予定日及び任用期間

採用予定日は令和3年11月1日を、当方としては希望しております。ただし、前職の対象時期との関係など、11月1日からの着任が困難な場合は、相談に応じます。各研究部において原則として令和4年3月31日(2年間延長可)まで、研究課題について成果が得られるまでの期間任用します。

処  遇

1身  分

非常勤の国家公務員となります。

 

2給与及び社会保険(令和3年4月現在)

・一般職の職員の給与に関する法律第22条第2項に定めるところにより、非常勤職員

手当として

① 博士の学位を取得している者(申請時においては見込み可)又はこれと同等と認められる者

              日額13,740

② 上記① 以外の者    日額12,060円

を支給します。

なお、勤務は毎週月曜日から金曜日までとし、休日及び祝日を除きます。

また、1日の勤務時間は6時間とします

・通勤手当   1月 55,000円上限

・健康保険・厚生年金保険・雇用保険の月額保険料は、次のとおりとなります。

※ 通勤手当が、10,000円/月の場合の例

① 博士の学位を取得している者(申請時においては見込み可)又はこれと同等と認められる者

健康保険料月額   14,700円(標準報酬300,000円)

厚生年金保険料月額 27,450円(標準報酬300,000円)

雇用保険料月額   支給額に対して0.003%20日間の場合:854円)

 

     ② 上記①以外の者

健康保険料月額   12,740円(標準報酬260,000円)

厚生年金保険料月額 23,790円(標準報酬260,000円)

雇用保険料月額   支給額に対して0.003%20日間の場合:728円)

なお、この保険料は、上記の非常勤職員手当支給時に控除します。

上記以外に年2回、期末手当・勤勉手当を支給します。
宿  舎 宿舎はありません。
応募方法

次の書類を募集期間内に持参又は書留にて郵送(必着)してください。

なお、詳細については、本センター研究所事務室(内線2510)までお問い合わせください。

① 志願書(本センター研究所の指定様式

② これまでの発表論文等研究業績(  〃   )

③ 履歴書(市販のものを使用、写真貼付のこと。)

④ 卒業証明書(最終学校)

 ※ 博士後期課程在学中の方は前期課程修了書及び後期課程修了見込証明書
   ⑤ 代表的な発表論文等(3点以内)のコピー(それぞれ600~800字程度の日本語要約版を添付すること。)
   ⑥ 推薦状(原則、現在のスーパーバイザーによる推薦状とするが、それが難しい場合にはそれに相当する人による推薦状)

⑦ 英語能力を証明するもの(母国語が英語以外の者に限る)※証明するものがある場合

 (TOEFL500点以上(CBT173点、iBT61点)、TOEIC640点(S&W260点)以上、英検2級以上、IELT5.0以上又は

 これらと同等以上であると認められる証明) 

 

※ これまでの研究業績、今後の研究テーマ等に関して希望される部門からお問い合わせをさせていただく場合があります。

応募書類の提出期限 令和3年9月27日(月)午後5時まで(必着)
採用試験及び採用通知

書類選考実施後、採用試験(筆記及び面接)を行います。ただし、応募方法⑦に記載の英語能力を証明するものを提出している形につきましては、筆記試験を免除いたします。面接の際、これまでの研究成果や採用後の抱負などのプレゼンテーションを行っていただく予定です。(データ(USBメモリ)又はPCを持ち込んで下さい。)

1)採用試験  令和3年10月11日(月)を予定。

2)採用決定  令和3年11月15日(金)までに通知します。

採用されたときには、上記3に掲げるいずれかの部門(以下「研究部」という。)に属し、当該研究部長の指導の下で研究に従事することとなります。

     ※ 採用試験に関する詳細については、下記までお問い合わせ下さい。
応募書類の提出先及び問い合わせ先

国立障害者リハビリテーションセンター研究所事務室

(住所) 〒359-8555 埼玉県所沢市並木4-1

(電話) 04-2995-3100(内線)2510

 (FAX ) 04-2995-3434

 (mail ) kenjimu99(アットマーク)mhlw.go.jp

      (ケーイーエヌジェイアイエムユーキュウキュウ@エムエイチエルダブリュー)

              ※(アットマーク)を@に変更して送信してください。