高次脳機能障害など認知機能に障害のある方のための支援機器の研究開発を行っています。病気や事故などの様々な原因で脳が損傷されたために、言語・思考・記憶・行為・学習・注意などに障害が起きた状態である高次脳機能障害は、遂行機能障害、記憶障害、注意障害、地誌的障害など様々な障害を伴うことが多々あります。そのため、多くの方が日常生活あるいは就労などの社会生活において様々な困難を抱えているのが現状です。以上を背景にして、携帯情報端末(PDA)を利用して認知機能に障害のある方(高次脳機能障害者を含めた)の日常生活、職業訓練や就労を支援する機器の開発を行っています。

 なお、本研究は障害工学研究部が主体となり、国立職業リハビリテーションセンター、明電ソフトウエア株式会社と共同研究で実施しており、数多くの皆様からご協力頂いています。

 また、成果の一部は共同研究の明電ソフトウエア株式会社から市販化されていました。その後、『認知障害者を支援する携帯電話アプリケーションの研究開発』へ研究成果は引き継がれています。