目的

 高齢者や障害者、あるいは病院において患者が脱水症を呈したと考えられるとき、自己あるいは周囲が状況を容易に把握できるようにするために、微量の血液で血液の浸透圧を測れる簡易な血液浸透圧計を開発することを目的とする。

これまでの成果

 ポンプを必要としない血球吸着フィルターを開発するとともに、電極の簡易形成法などの要素技術を確立しました。また、これらの要素技術を組み合わせ、ヘマトクリット値に左右されずに血漿成分の浸透圧測定が可能なセンサのプロトタイプを作製しました。

関連資料

  1. S. Toyama, M. Nakamura, R. Usami, S. Kato, Development of a Conductometric Sensor to Approximately Estimate the Plasma Osmotic Pressure of Blood Using a Novel Glass-Bead-Based Blood Cell Filter, Sensors and Materials, 22, 211-221 (2010).
  2. 外山滋、薄膜電極基板及びその作製方法 特願2005-040013, 特許4590527号
  3. 外山滋、化学センサ(名称変更前:血球除去フィルタ) 特願2005-0400143, 特許4621862号
  4. 外山滋、生体液浸透圧センサ特願2005-040017