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開催案内・報告

第21回

精神障害者を支援する福祉機器開発に向けて
~統合失調症のある人の地域生活を中心に~

趣旨 福祉機器の研究開発において、精神障害者を対象とした領域はほとんど着手されていない。本企画では、地域生活を送る統合失調症のある人の報告ならびにIT等を用いた支援技術の先進事例の報告を踏まえ、当事者の経験を尊重した福祉機器の開発や利活用方法について、フロア全体で討論する。
日時 2018年12月10日(月) 13:00 - 16:00 (12:30開場)
場所
NEDO分室 大同生命霞が関ビル12F (千代田区霞が関1-4-2) アクセス
共催 国立障害者リハビリテーションセンター研究所
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
情報保障 パソコン要約筆記を実施します
参加問い合わせ

プログラム

13:00-13:05 開会の挨拶・福祉工学カフェの趣旨説明
13:05-13:10 今回の開催趣旨・司会紹介
<利用者側の発表(精神障害者支援の概説、当事者による発表)>
13:10-13:25 精神障害者地域生活支援の概説(事例紹介)
「精神障害者の苦労と工夫」
向谷地生良 氏(北海道医療大学教授、社会福祉法人浦河べてるの家理事)
13:25-13:40 当事者による発表1
「生活のなかで使いたい支援機器・技術
 ~ ピアサポートをしている当事者の視点から」
伊藤知之 氏(浦河べてるの家就労サポートセンター管理者、精神障害者)
13:40-13:55 当事者による発表2
「当事者がホンネで語るメンタルヘルス支援技術 ~ 期待と不安と」
みわよしこ 氏(フリーライター、精神障害者)
13:55-14:05 休憩
<開発者側の発表>
14:05-14:20 開発者による紹介1
「Webシステムを活用した精神障害者の就労定着支援システム『SPIS』の紹介」
三原卓司 氏(NPO法人全国精神保健職親会SPIS相談員)
14:20-14:35 開発者による紹介2
「音声認識コミュニケーションロボット『Chapit』(チャピット)の活用」
宮崎善行 氏(株式会社レイトロン新事業推進部部長代理)
<フリーディスカッション>
14:45-15:55 フロアとのディスカッション
15:55-16:00 閉会の挨拶

講師紹介

向谷地生良

北海道医療大学教授、社会福祉法人浦河べてるの家理事

略歴 1978年4月~2016年3月 浦河赤十字病院 医療社会事業部ソーシャルワーカー
1984年4月 社会福祉法人浦河べてるの家設立
2003年4月~北海道医療大学看護福祉学部助教授
2008年4月~      〃      教授
現在の役職など 社会福祉法人浦河べてるの家理事。北海道地域生活支援センター権利擁護事業審査委員。
協同総合研究所理事。社会福祉法人麦の子会監事。学校法人北星学園評議員 他。
主な著書 ・浦河べてるの家著『べてるの家の「非」援助論 そのままでいいと思えるための25章』医学書院 2002年
・向谷地生良著『安心して絶望できる人生』NHK出版 2006年
・伊藤絵美、向谷地生良共著『認知行動療法、べてる式。』医学書院 2007年
・川村敏明、向谷地生良共著『退院支援、べてる式。』医学書院 2008年
・しあわせ研究所著(編集協力)『レッツ!当事者研究 1』地域精神保健福祉機構・コンボ 2009年
・向谷地生良『技法以前』医学書院 2009年

伊藤知之

浦河べてるの家就労サポートセンター管理者、精神障害者

略歴 1994年 小樽商科大学商学部卒業
1994年4月~2004年 北海道日高支庁社会福祉課保護第1係にて勤務
2004年~ 精神保健福祉士取得、社会福祉法人浦河べてるの家入職 精神障がいの当事者として利用者支援に従事
現在 浦河べてるの家 べてる就労サポートセンター ベテスダ管理者

みわよしこ

フリーライター、精神障害者

略歴 1990年4月~2000年3月 沖電気工業(株)超LSI研究開発センター
2000年4月~ フリーライター
現在 立命館大学大学院先端総合学術研究科(博士課程)在籍
主な著書 ・後閑哲也、中根隆康、みわよしこ共著『組込みエンジニアのためのハードウェア入門』技術評論社 2009年
・みわよしこ著『生活保護リアル』日本評論社 2013年
・山岸順一、徳田恵一、戸田智基、みわよしこ共著『おしゃべりなコンピュータ 音声合成技術の現在と未来』丸善出版

三原卓司

NPO法人全国精神保健職親会SPIS相談員

略歴 大学卒業後、国内大手企業1社、外資系企業2社で勤務
2006年 双極性障害発症により職業リタイヤ
その後、入院生活、精神科デイケア通所、就労支援施設通所を経て、2009年 職業復帰。
2011年 NPO法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク アルバイト入職
2012年 大学通信課程を卒業後、2013年 精神保健福祉士 取得
2014年 NPO法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク 正職
NPO法人全国精神障害者就労支援事業所連合会 事務局、SPIS相談員
(2018年 NPO法人全国精神保健職親会 に改称)

宮崎善行

株式会社レイトロン新事業推進部部長代理

略歴 1990年9月~三洋電機株式会社AV研究センターにおいて以下の開発に従事
・ハイビジョンMUSEデコーダ開発
・LSIロジック社共同開発LSIチップセットによるMUSEデコーダ開発
・MUSEデコーダ用LSIチップセット開発
1993年10月~ 三洋電機株式会社AV商品開発研究所において以下の開発に従事
・監視カメラ映像制御フレームスイッチャー用LSI開発
・16分割フレームスイッチャー製品開発
・BS・CSディジタルTV開発
・SkyParfectTV!内蔵TV開発
2004年12月~株式会社レイトロンにおいて以下の開発に従事
・雑音ロバスト音声認識アルゴリズムのハードウェア開発
・音声認識用自動区間検出アルゴリズム・ハードウェアの開発
・自動認識棄却方式による,認識フィルタリングアルゴリズム・ハードウェアの開発
・雑音ロバスト音声認識システムの開発
現在 北海道大学大学院 情報科学研究科 博士後期課程(社会人特別選抜)在籍