認知症のある人の生活の質を向上させるためには、生活歴や家族構成などの個人的背景、生活環境、ならびに時間と共に変わっていく認知機能と身体機能に応じた適切な支援が必要になります。近年、この支援をより有効に行う手段として、安心して使える昔ながらの道具や、記憶や見当識を補う自立支援機器、環境が認知機能を代替するスマートホームなど、様々な「もの」、機器、システムの可能性が提案されています。しかし、このような「認知症のある人の福祉機器」は、一部を除いてまだ充分活用されておらず、新たな機器の開発も、ほとんどが介護者の負担を軽減する目的や技術シーズからの発想で行われています。そこで今回のシンポジウムでは、当事者を中心とした「もの」や機器の活用と開発について、実例をもとに議論し、今後の幅広い実践につなげたいと思います。
時 間 | 内 容 |
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13:00- | 開場・受付 |
13:30-13:45 | 開会の辞 開催趣旨・演者紹介 |
13:45-14:35 | "Using pervasive computing to
support older adults with
dementia (ユビキタスコンピューティングによる認知症高齢者支援)" アレックス・ミハイリディス(トロント大学) |
14:35-14:45 | 休憩 |
14:45-15:35 | "現場発の道具と機器を使った認知症の対処法 ―認知症のリハビリテーションを始めよう―" 安田 清(千葉労災リハビリテーション科、ATR知能ロボティクス研究所) |
15:35-15:50 | 休憩 |
15:50-16:00 | "老人保健施設での介護 ―認知症を持つ利用者が多い現場の状況―" 吉野 緑(医療法人矢尾板記念会 介護老人保健施設 今市Lケアセンター) |
16:00-16:30 | "認知症者の生活支援機器開発マップ ―「もの」を使ってみませんか?―" 石渡 利奈(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所) |
16:30-17:00 | 全体質疑 |
17:00-17:10 | 閉会の辞 |
17:30-18:30 | 交流会(シンポジウム会場隣り、中研修室にて) |