結果報告 国リハコレクション2011

国リハコレクション2011 〜あなたの気持ちを叶えたい〜 開催報告

看護部長 田村玉美
障害工学研究部長 小野栄一

2011年12月22日(木)、国立障害者リハビリテーションセンターの講堂にて、国リハコレクション2011をセンター主催で開催いたしました。
受付にて事前登録のチェックまたはご署名いただいた人数は252名でしたが、講堂がほぼ満杯でしたので、おそらく300名を越える方々がご来場されたと思われます。来場者のうち、142名の方からアンケートでご意見・感想などをお寄せいただきました。

江藤文夫総長の挨拶後、文化服装学院の文化・服装形態機能研究所所長伊藤由美子教授の司会でファッションショーを進めました。衣服などの工夫した点を紹介し、その衣服をおしゃれに着こなしたモデルさんらご自身がショーの最後にそれぞれコメントを述べられました。それらを聞いた複数の方々から、感動しましたという言葉をいただきました。
ご紹介した衣服は、
@レディースベスト、ブラウス、フレアギャザースカート
Aデニムのパンツ
Bビジネススーツ
Cブラックスーツ
Dレディスセミフォーマルウエア
で、モデルは@からBが車いす、Cは電動車いす、Dは下肢装具利用の方々です。
@は、文化服装学院を卒業された方です。車いすに座った状態でもフレアができ、トイレなどで困らないような工夫がされています。AからDは当センターの利用者さんで、採寸や試着に看護師が協力し、各々のご要望と看護師の提案やアドバイスを参考に文化服装学院の先生方が工夫して製作しました。

今回のファッションショーは、衣服で困っている方々がいるという課題を知って頂き、誰もが着たい服がどこでも手に入れられるような環境を目指し活動を始めたことを知って頂くために、調査研究の一端としてご紹介しました。
今後、多くのご協力(産官学)のもと、喜ばれる衣服環境にむけて検討を進めて行きたいと思いますので、よろしくご支援、ご教示いただけたら幸いです。

図1 レディースベスト、ブラウス、フレアギャザースカートを着用している女性
図1 @:レディースベスト、ブラウス、フレアギャザースカート
図2 左:ビジネススーツを着用している男性、右:デニムのパンツを着用している男性
図2 A、B:左がビジネススーツ、右がデニムのパンツ
図3 ブラックスーツを着用している男性 図4 レディースセミフォーマルを着用している女性
図3 C:ブラックスーツ 図4 D:レディースセミフォーマル



※上記は以下の国リハWebニュースと同内容です。
http://www.rehab.go.jp/rehanews/japanese/webnews/201203/news_201203_1.html
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記事

メールマガジン
1.「国立障害者リハビリテーションセンター「国リハコレクション2011」が開催されました」jm NEWS, 2012-01-24
http://www.juki.co.jp/jm/jmn/expo/2012_expo.html#exp201201241
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新聞記事・書籍
1.「障害者向けにコレクション」アパレル工業新聞, 2012-01-01
2.「障害があってもファッションの楽しさ実感を」繊研新聞, 2012-01-06.
3.「障害の有無にかかわらず、おしゃれを」新婦人しんぶん, 2012-02-02