【短下肢装具の破損・修理データ収集システムの構築】

○研究概要

義肢装具の安全性の向上や適切な給付を促進するためには、破損・修理の実態を把握し、データに基づく規格作成、制度整備を進めていくことが望まれます。しかしながら、義肢装具の破損・修理実態は、補装具費支給制度に関する修理件数調査等1)を除き、ほとんど明らかになっていなかったのが現状です。

このため、本研究では、一般社団法人 日本義肢協会の協力を得て、義肢装具の破損・修理の種目別の修理件数、短下肢装具の修理の内訳、補修内容等に関する実態調査を行いました2)。また、義肢装具全体の修理件数の中で、約半数を占めていた下肢装具、中でも、最も修理件数が多い短下肢装具に焦点を当て、インターネットのウェブブラウザから、破損・修理箇所の写真、関連情報を登録する破損・修理データ収集システムを構築し、破損・修理データの収集を行っています。

破損・修理データを収集、分析することで、今後、試験評価方法/項目の見直しや、より安全な義肢装具の開発/給付等が進むことが期待されます。また、定常的なデータ収集を実現する上で、データ登録へのインセンティブを高めるフィードバックの在り方などが課題となります。

 

本研究は、以下の研究費の助成を受けて実施しています。 

日本医療研究開発機構研究費(平成2628年)

「支援機器イノベーション創出のための情報基盤構築に関する研究」

 

1)厚生労働省、社会福祉行政業務報告、平成26年度福祉行政報告例、障害者総合支援 統計表

2)石渡利奈,高嶋孝倫,松本芳樹,安井匡,井上剛伸.義肢装具の破損・修理状況の把握を目的とした修理実態調査.第32回日本義肢装具学会学術大会講演集,CD-ROM2016

 

○短下肢装具の破損・修理データ収集システム

データ登録用URL

https://yfcrhbk8sc.yfmcloud.com/fmi/webd/rehab_main.fmp12

○集計結果(中間報告)

3月6日までに寄せられたデータの集計結果は、以下の通りです。

主構成、破損箇所、修理処理の内容、費用、使用期間、体重、活動レベル(単純集計)

主構成別 破損箇所/修理処理の内容/使用期間/活動レベル(クロス集計)

修理処理の内容別 活動レベル/使用期間(クロス集計)

 

以下、データ登録にご協力いただく義肢装具製作会社の皆様へ

○データの登録方法

スマートフォン/タブレット/パソコンより、破損・修理に関する写真・情報のデータをご登録下さい(データの登録の手順は、以下、3ステップです)。

1登録につき、1〜2分程度の所用時間(目安)で入力が可能です。

1.スマートフォン/タブレット/パソコンのインターネットブラウザより、

上記URLにアクセス

2.送付済のアカウント、パスワードでログイン※

3.破損・修理装具の画像、情報を入力し、登録ボタンを押して完了(2画面)※

※ログインや登録がうまくいかない場合は、Q&Aをご参照ください。

 

○データ登録に関するQ&A