1995年度(平成7年度)開発遊具


感触トンネル  感触トンネル

 感触トンネル(95トンネル)は児が入れるほどの大きさのトンネルを布で形成し、その表と裏の布素材を異なる触覚素材で構成した。  

 全体のデザインは、児同士、指導者、それらの相互の関係の中でそれぞれの発想や発見によって遊びが展開してゆくように、抽象性の高いシンプルなデザインとした。

 また、触覚の活用では、手や足などでの部分的な感触体験にとどまらず、背中やおなかなど身体全体を刺激し、遊びを展開できるよう設計した。

 設計・開発意図からの児の遊び展開は以下のようなものを想定した。

@通り抜ける、中でうずくまる、上からつぶして乗る、筒状に立てて真ん中に入る、など大きな運動でダイナミックな感触をからだで感じ取ることができる。

A一方、形を変えて遊んだり、調べたりすることで、それぞれの感触の変化を手や頬で感じ取り、楽しむ事ができる。

Bトンネルを転がして競争する、筒状に立ててボールを投げ入れる、トンネルの中にボールを転がして通す、などの遊び方をすることで、児単独の遊びにとどまらず、集団でのゲーム的な扱いにも展開可能である。

 設計にあたっての基本的な考え方は以下の通りである。

 大きさについては評価班から要望のあった、児が中に入れる大きさとし、中に入ることが「怖さ」につながらないよう、素材や色彩に配慮した。素材面では、汚れ、よだれなどに強く、衛生的な素材を選定した。本来的には、いくつも長くつなげて遊べる状態が理想的であるが、今回は2つで1組というジョイント構成を取っている。

 両端のチューブの中には板ばねを入れ円形形状を保つ設計としたが、反発力の強さから面白さを感じる児もいる反面怖さや重たさを感じる児もいると考え、板ばねを入れないソフトタイプも試作した。具体的には、トンネルを横または縦にして子供が入れる寸法から、トンネルは外径66cm、長さも66cmとした。基本使用型は横型に置き、連結できるようにファスナーを円周状に取付けてある。たくさんあると多様な遊びを展開できるが、今回は2個で一組とした。

 横型で使用する場合、トンネルがつぶれないように作るとつぶれたときにかえって危険が予想されることから、トンネルの端末部のみ多少硬いリングをいれて筒型の形状を保つように工夫した。トンネルの素材は2種である。両方とも外径、長さは同じで、両端に直径25oのチューブ内にワイヤーを入れた補強材を縫い込んである。補強材の強さにより多少重量が異なっている。

(1)つぶつぶ/ふんわり型

表面素材:ナイロンメッシュ+ビーズとアクリルボア

重量:1600g(1300g)

 ビーズは発泡スチロール製でトンネルを2段32駒に分割しそれぞれに封入してある。両端にはファスナーをつけたため、トンネル同士の接続が可能である。感触はナイロンメッシュ+ビーズがギュッとしたツブツブ感、アクリルボアがあたたかいふんわり感である。

(2)ふわふわ/すべすべ型

素材:ナイロンワッシャー素材+ポリ綿、テトロン

重量:1300g(1000g)

 ナイロンワッシャー素材+ポリ綿がふわふわした弾力、テトロンがスベスベした滑らかさを与える。

製作:佐藤デザインルーム


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ライド&スルー   ライド&スルー

 包み込まれる感じの感触で、指導者との関わりを中心に多様な展開が可能な遊具である。

 設計・開発意図からの遊び展開は以下のようなものを想定した。まず導入として、表面にはお家をイメージした装飾を行った。お家には6個の開閉可能な窓があり、マットの内と外で相互につながっている。窓は6種の色・素材からなり、それと同じサイコロ型パーツでゲームへの展開ができる。筒状のマットの中はソフトな感触で、入ったり通り抜けたり、ゆすったり、引きずったり、身体全体でその感触を味わうことができる。オープンファスナーでお家のマットをはずし、取っ手のついたボアのマットの上に児を乗せ、ぶらんこをしたり、引いて移動することができる。

 設計の工夫と配慮点としては、遊具は2枚のマットA、Bからからなり、左右のオープンファスナーにより取り外しが可能とした。Aのマットの内側は、ふわふわしたソフトな感触にし、外側のお家の図案は素材の違いを楽しめるようにした。Bのマットの内側は、ソフトな感触のボア、外側は丈夫なキャンバス地からなり、その中に取っ手のベルトを挟み込み引きずったり、ぶらんこができるよう安全面に配慮した。6種のサイコロ型パーツは窓と同じ色・感触のものを2個づつ用意し、多様な遊びを展開できるようにした。中身はウレタンフォームなので踏んでもなげても安全である。窓は上に巻いて、上部の面ファスナーで留め、開けておくことが可能である。

 具体的には、寸法幅1000o、長さ1000oの両端が開いた筒状の遊具である。筒状の布はファスナーで開くと2枚の布になる。窓のついたA面のイメージは不思議なお家マットで、両側に取っ手があり、指導者が児を乗せて持ち上げればB面は空飛ぶじゅうたんマットになる。A面には表面に窓が6つついた家の縫い付けがある。家の煙突はポケットになっていて綿状の煙を出し入れできる。B面はボア状の布を貼り付け、通り抜けるときの感触を楽しんでもらえるように工夫した。

 家の窓は、150o×15oでそれぞれに異なる色彩と感触を持つ布が開閉できるように付けられている。また、窓にしまって遊べるような窓の素材と同じもので包んだ感触キューブ(50o角)を用意した。感触キューブの重量は1個約20gである。重量は1250gである。

製作:おひさま工房


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感触積み木   感触積み木

 各種の素材で包んだ筒状のパーツをつなげたりして構成し、感触を楽しみながら構成遊びができる遊具である。

 開発意図と遊びの展開としては、第一に、筒状のパーツをつなげたり面ファスナー付きベルトジョイントを付けることで立体的に構成して遊びが発展するようにした。第二に、各パーツの外側の面の触覚だけではなく押し笛等を入れ、振ったり、投げたり、転がしたり、押したり多様な感触を楽しむことができるようにした。

 設計の工夫と配慮点としては、以下のようになる。@外側の面の触覚だけでなく、中身からの感触も考慮して、各種の素材をつめものとして使用した。

A構成遊びがしやすいように筒状の両端に面ファスナーを付けた。

B立体的な構成を可能にするため、面ファスナー付きベルトジョイントを附属品として取付けた。

C押し笛、チャイム等を入れ、音の違いも楽しめるようにした。

D触覚の違いをわかりやすくするため、各種の素材はおおぶりにしたり、触感の違いを誇張させるようにした。

 大きさは半径150o、長さ350o、重さ100gから400gで1セット8本で構成される。それぞれの両端に100o径のマジックファスナーを接着してあり、両端の面で互いに接続することが可能である。

 1本毎に色や感触が異なるように構成され、色は赤、桃色、橙、緑、黄色、茶色、紫、青の8色がある。各色毎に感触も変えており、例としてあげれば、積み木1はパイル布で色は紫である。

 また、積み木接続用のベルトは両端以外の部分で接続するのに使用するもので、大きさは幅75o長さ630oで、1セットが赤色2本、青色1本で構成され、個々の重量は70gである。

製作:おひさま工房


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