アクションプラン・トイレ情報:第五回

開催概要

日時: 2014年3月3日(月)13:00 ~ 16:00
場所: 国立障害者リハビリテーションセンター研究所 研究機材室 及び ライフモデルルーム
参加者: 【ユーザ】 3名(介助者2名),【開発者】 5名,【スタッフ】 4名,【オブザーバ】 4名

プログラム

13:00~ メンバー顔合わせ、自己紹介
     ・ワークショップの経緯
     ・Check a toiletの紹介
     ・意見交換
14:20~ ライフモデルルームでワーク
     ・トイレカーテンについて考える

15:30~ まとめ

内容

1. メンバーの顔合わせ、自己紹介
[ワークショップの経緯]
・硯川より、これまでの排泄問題ワークショップの経緯の説明。
・最近増えてきているバリアフリートイレ内のカーテンの使いやすい設置方法について,check a toiletを運営しているNPO法人checkの金子氏と共同でワークショップを実施することとなった。

[check a toiletの紹介]
・NPO法人checkの金子氏より、check a toiletの説明。
・設立のきっかけ現在やの利用状況などについての説明をうけた。

[トレイカーテンの意義とは?]
・車いすユーザと介助者との間をさえぎる(特に異性の介助者の場合)。
・何らかのはずみで外扉があいてしまっても大丈夫な対策として。
・便器と壁までの距離が長いと、便器洗浄リモコンの電池が消耗してしまうことがあるので、反射用にカーテンがあるとよいこともある。
・パーティションでは動かしにくい。

2. ライフモデルルームでのワーク
・ライフモデルルーム内の2箇所のサイズの異なるトイレにて、カーテン設置位置の検証を行った。
・まずは、トイレブース内の手すり、便器、壁の位置関係により、車椅子から便器への移乗の際に、傷害の特性に応じて最適なカーテン位置が異なることを確認。
・次に、トイレ内のどの位置にカーテンを設置すると、邪魔にならずに介助者との距離を保つことができるか検討。
・トイレ内のドア付近の横につけた場合、縦につけた場合、便器を囲むように円弧で設置した場合など、様々なタイプのカーテン位置を検討。
・利用者が便器に座りながら、カーテンの開閉を自分でできるようにするためには、便器からあまり遠くない方がよいことがわかった。(自走式車いすユーザの場合)ただし、入室後すぐに閉めるなどすれば、便器と遠い入口付近にあっても不都合はないと考えられる。
・カーテンが便器に近すぎると、利用者がカーテンに接触しやすくなって、衛生的に問題がありそうである。また、カーテンを汚れにくい素材にすることも要検討。

3.まとめ
・全4タイプのカーテン位置を図示しながら検討
○便器に対し横に設置:あり。
○便器に対し縦に設置:なし。カーテンを閉めにくい。移乗のスペースが無くなってしまう。
○便器を取り囲むような円弧に設置:あり。メリットとしては、開閉時に手が届きやすい。
○入り口付近に斜めに設置:あり。車いすユーザにとっても邪魔にならず、カーテン布が一番少ないのでコスト面でもよい。
・利用者の行動パターンと設置コストを総合的に検討した結果、入り口付近に斜めに設置することが最も効果的な案となりそうである。

 


写真1
写真1  ワークショップの様子.

写真2
写真2  設置方法の検討.

写真3
写真3  設置方法の検討.

写真4
写真4  議論の結果.

トイレカーテン横型
トイレカーテン:横向きの設置

トイレカーテン円形
トイレカーテン:円形の設置

トイレカーテンななめ
トイレカーテン:ななめ向きの設置