アクションプラン・災害対策:第三回

開催概要

日時: 2013年12月19日(木)14:00 ~ 16:00
場所: ニュー新橋ビル バリュー貸会議室425
参加者: 【ユーザ】 2名(介助者1名),【開発者】 5名,【オブザーバ】 1名,【スタッフ】 4名

プログラム

14:00~ 進め方の確認とこれまでのおさらい
14:10~ 自助・共助・公助の取り組み事例紹介
14:20~ 災害時の備え。大切な事・モノ(支援シートに記入)
15:00~ 自助・共助・公助でできること整理
15:30~ シンポジウムについて
16:00  閉会

内容

1.進め方の確認とこれまでのおさらい

2.自助・共助・公助の取り組み事例紹介
・東京都マニュアル、都内各自治会・町会等の取り組みの紹介。

3.災害時の備え 大切な事・モノ(支援シートに記入)
災害時に備え、普段から心がけておきたいこと、準備しておきたいものなどについて「大切なこと・モノ・支援」シートに各自10例記入し、発表を行った。

〈避難経路と移動手段の確保〉
・避難路、動線の確保。避難時に閉じ込められた時などに周囲に手助けを求めるための音源(笛など)の確保など。
〈電気や燃料の確保〉
・介助者や家族への連絡手段としての携帯電話の充電器、バッテリーの確保。
・発電機(電動車いす、電動ベッド、呼吸器の充電用)、ガソリンや軽油の確保。
→自治体や民間企業との連携が必要。
〈手助けの確保〉
・介助者等の確保、そのための連絡手段の構築。
・近所で手助けしてくれる人との関係づくり。→通常の手助けは一般の人でも良い。
〈トイレ環境の確保〉
・バリアフリーのトイレ、または手助けしてもらってでも排泄のできるトイレ環境の準備。
・排泄介助のための看護師・ヘルパー、用具や薬(下剤・浣腸・おむつ・カテーテルなど)の準備。
〈薬〉
・各自の必要に応じた薬の確保。
〈褥瘡対策〉
・避難先にベッドやマットなど、褥瘡を予防しながら横になれる場所があるとよい。
・自宅ベッドが使えない場合、エアマットなどキャンプ用品も利用できるかもしれない。
〈体温調整〉
・体温調整ができないので、暑さ・寒さ対策が必須。カイロや保冷剤、アルミブランケットなども有効。
〈食事や水〉
・食料と水の確保。
・カロリーメイトなど介助がいらない非常食の準備。血糖値維持のための糖度の高いおやつなども有効。
〈避難所について〉
・避難所の情報の入手方法。
・避難所でのエネルギーづくり、温泉などの使用。
〈手助けするための情報〉
・要支援者の居場所マップがあるとよい。
・支援が必要な物事が記載された携帯カードを常に携帯していると、避難先で普段の介助者ではなくとも手助けをすることができる。
→カードの内容例として、「どう食べるか」「どう排泄するか」「薬は何か」などの情報があると良い。
〈その他〉
・ヘッドライトは有用。着替えも必要。

4.自助・共助・公助でできること
・あげられた項目について、どこまで自分で備えられるか、または周囲に備えてもらえるか、自助・共助・公助の区分が重要。また、共助・公助を担当する人たちとの連携も重要。 。
・避難所などの事を考えると、学校単位で取り組むことも実践的。
・地域の集まりや防災訓練が定例化されるとよい。夜バージョンも実施してはどうか。
・日常の避難訓練から、障害者も含めた参加・協働が必要。訓練自体のバリアフリー化が必要。
・地域の子供たちや障害者が参加して、避難所などに宿泊してみるようなものはどうか。地域の人たちと実際に知り合うきっかけにもなる。コミュニティーの繋がりで解決していければよい。

5.シンポジウムについて
2014年2月16日(日)13時~17時で、国リハ講堂にて「障害者の災害対策シンポジウム」を実施する。ワークショップメンバーも運営の役割を分担し、準備を進めていく予定である。
・WSの結果をパネル展示、アイディアグッズも展示してはどうか?
→防災グッズ、要望カード、災害時用トイレ、マット、テントなど
・ワークショップメンバーは、参加可能な方は準備段階から積極的に参加してほしい。

写真1
写真1  災害時を想定し,何が必要になるかを考える.

写真2
写真2  10項目を埋めるのに苦労する参加者.

写真3
写真3  どんな項目があるかを共有.

写真4
写真4  どこまでを自分たちで用意するか,どこからを他に頼るのか.