アクションプラン・交流/教育プログラム:第三回 子ども体験デー

開催概要

日時: 2013年12月3日(火)10:30 ~ 17:00
場所: 国立障害者リハビリテーションセンター研究所 ライフモデルルーム 第1研究棟EV、第2研究棟廊下、第2会議室、駐車場、中庭 ほか
参加者: 【ユーザ】 7名(介助者1名),【開発者】 4名,【スタッフ】 8名

プログラム

10:30~ 集合、進め方の説明、確認
10:50~ シミュレーション(コースの確認など)
12:00~ 昼食
13:00~ 進め方の最終確認
14:00~ 第1グループ 交流体験
15:00~ 第2グループ 交流体験
15:45~ 撤収、片づけ

17:00  終了

内容

【子ども体験デーのねらい】
・12月3日~9日までの障害者週間では、例年、国リハに近接する小学校から生徒が訪れ、電動車いす体験や国リハ内の見学を行っている。
・今年度は排泄問題ワークショップの「体験・交流グループ」主導で、ワークショップメンバー自らが小学生と交流・体験を実施。障害のある人との関わりを学んでもらうプログラムを企画。
・今年は小学5年生2クラス、約30人ずつが来訪。

1. 集合、進め方の説明、確認

2.シミュレーション
・6グループに分かれ、各自持ち場についてのシミュレーションを行った。
① 電動車いす体験(場所:ライフモデルルーム)
② 自動車体験、手動車いす体験(場所:国リハ駐車場)
③ 手動車いすでのエレベータ乗降体験(場所:第1研究棟エレベータ)
④ 手動車いすでのスロープ体験(場所:第1研究棟から第2研究棟への廊下、研究棟から病院への通路)
⑤ 手動車いすでの段差(中庭)体験(場所:第2研究棟中庭)
⑥ 手関節装具を装着しての食事(麺類)体験(場所:第2研究棟第2会議室)

3.交流体験
・1校につき45分の授業時間であるため45分を2回に分けて入れ替えながらの実施とした。2校合わせて計4回の実施となった。
・子どもたちには、あらかじめ3人一組の10グループに分かれてもらい、電動車いす体験は5グループ、その他の5グループはくじを引き、体験する5コースを決定した。
・各コースで20分間体験したあとライフモデルルームに集合し、電動車いす体験とそれ以外のグループが入れ替わり、電動車いすグループ以外のグループで再度くじ引きを実施、交流・体験を行った。
①電動車いす体験
・ライフモデルルーム内に、ビニールテープを床に張り込みクランクや車庫入れのようなコースを設置。コースに沿って電動車いすを利用して走破する体験を実施。
・同時にチンコントローラの電動車いす操作体験も実施。
②自動車体験、手動車いす体験
・障害の経緯、障害に合わせた車の改造、片手で全て操作できる車の様子、移乗、運転方法などを説明。3名のうち、2名を車に乗せ国リハ駐車場内を1周し、残りの1名は手動車いす走行体験を実施。
③手動車いすでのエレベータ乗降体験
・研究所に入る前に、自己紹介を行い、フットレストを上げること、ブレーキをかけることなど車いすの乗降の際の注意点を説明。
・エレベータ庫内が狭い場合での注意点や介助方法などの説明を行ったうえで、実際に乗降する場を見せ、子どもたちだけでも車いすに乗る人とそれを介助する人に分かれ、エレベータの乗降体験を実施。
・ユーザが普段の生活の中で使用しているエレベーターボタンを押すためのスティック棒についても説明、実際の操作方法を実演。
④手動車いすでのスロープ体験
・フットレストを上げること、ブレーキをかけることなど車いすの乗降の際の注意点を説明したうえで、手動車いすを使用した研究棟内の緩いスロープと病院棟までの通路であるやや勾配の大きいスロープの上り下り体験を実施。
⑤手動車いすでの段差体験
・第2研究棟内中庭への段差を利用して、車いすでの段差移動方法について考えてもらうため、子供たちを中庭に出し、そこに段差解消のためのスロープやベニヤ板などを用意。そこから子供たち自らが手動車いすで段差を乗り越えて研究棟内に入る体験を実施。
⑥手関節装具を装着しての食事(麺類)体験
・関根氏の普段の食事風景の説明を行った後、手関節装具とエプロン、麺つゆにシラタキの入ったお椀で体験する内容の説明、装具の装着方法などの説明を行ったうえ、手関節装具を装着し実食する体験を実施。
・子供たち同士で手関節装具やエプロンを装着しあい、装具を装着しての実食体験や、食事介助の体験を実施。
4. 片づけ、終了

写真1
写真1  小学生と対面.

写真2
写真2  グループに分かれて体験場所へ出発.

写真3
写真3  電動車いす体験.

写真4
写真4  自動車体験.

写真5
写真5  段差体験.

写真6
写真6  食事体験.