開発会議C

開発会議Day3

消臭ゲル試作品の効果を体験

■日 時 2012年12 月18 日( 火)1 4:0 0~1 6:00

■場 所 国立障害者リハビリテーションセンター 病院1階 指導室

■参加者 看護師6名、企業開発者3名、事務局4名

■内 容

 ディスカッション① 「試作品を見てみよう 」

 ディスカッション② 「感想やアイディを出し合おう 」

 ディスカッション ③ 「企業開発者サイドのディスカッション」

■備 考
今回は障害当事者の参加はなかったが、看護師・企業開発者と具体的に使用できる(したい)商品を開発・既製品の探求をすべく議論を行った。

消臭泡スプレー

ゼリーを入れたビニール

硬さと包み込めるかの検討

具体的試作品についてさらなる検討

■ディスカッション①②「試作品を見てみよう」「感想やアイディアを出し合おう」

看護師を交え、試作品として持ち込まれたゼリータイプの消臭剤、キューブ型消臭器タイプ、既製品の泡消臭フォームなどについて試しながらの詳細な議論を行った。

合わせて、前回までに出された9つのアイディア(1.蚊帳タイプ、2.キューブ型消臭器タイプ、3.密閉ビニールタイプ、4.粉末消臭剤ふりかけタイプ、5.ゼリー消臭剤タイプ、6.手袋付きビニール袋、7.スポット吸引タイプ、8.ビニール形状の変更、9.消臭フォーム)を並列しながら、再度評価を行い、最終的に倫理審査に持ち込むアイディアを選定した。

■ディスカッション ③ 「企業開発者サイドのディスカッション 」

看護師退出後、企業開発者を中心に繊維系のアイディア等についてもディスカッションを行った。

<繊維系のアイディアについて>

・研究者などにも相談してみたりしているが、現行品である布で、完全に便の臭いがとれるモノは現状ではないと考えられる。

・活性炭の効果は比較的期待できそうであるが、吸着率はそれほど高くない。吸着面積を広げることも考えられるが、一度吸着したにおいを掃き出す時間も考えねばならないので難しい。

・吸着効果で言えばウール系の素材が有効であると考えられる。

・消臭剤をダウン生地のようなキルト加工で保持した布地についても、検討してみたい。

・病棟の毛布は、個人使用のものであり、概ね1週間継続して使用するため、臭いを吸着しても、洗わずにそのまま使い続けなければならない場合が多い。

■次回に向けて

・現行の次亜水と組み合わせて使用していけるものをテストしながら考えていく必要がある。

・既製品を使ってテストする分には、倫理審査を必ずしも通す必要はないが、排泄問題ワークショップの議論の結果では、においの減少効果などを、「既製品の消臭効果テスト」のような形で、実際に効果のあるものを探る方法が考えられる。