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 【障害者の安全で快適な生活の支援技術の開発】

   サブテーマ2:重度障害者の自立移動を支援する技術の開発

2-1-(4) 力覚情報による障害者の要求認識

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なんのための研究?

当研究所では、電動車いすの操作の際に、ジョイスティックの使用に困難が伴う障害者の方々が、ジョイスティックと同様の感覚で電動車いすを操作できる入力装置の実現を目指して「微弱な力を的確にとらえる力覚検出」の研究にとりくんでいます。

現在は主に、体を動かせるが十分ではない、中程度の障害をお持ちの方の入力装置を研究しています。将来的には体を動かしたり、力を入れたりがほとんどできない障害者の方向けに、脳波や筋肉を伝わる電気信号を使った入力装置の研究に発展する予定です。

入力装置イメージ絵

研究のポイントは?

調査によると、中程度の障害を持つ方の多くに、指先などの末端部分の筋力が、比較的衰えることなく残っている傾向があることがわかりました。

また、パソコンなどの操作の際に、マウス本体の操作はやや難しいけれども、軽いボタンを押すといった操作については、問題が無いことが多いようです。また、筆などを使って文字を各動作を長時間行うことも、困難な場合が多いようです。

以上をさらに詳しく研究した結果

  1. 手(指)のみを使う
  2. 指で押す
  3. 振る動作が不要

といった入力装置がてきしているということがわかっています。

入力装置を上から見た写真

実用に向けて

単に「指で押す入力装置」ということであれば、ONとOFFの切り替えしかできないため、そのままでは実用化できません。

そこで、ボタンを押す指の力の強さによって、車いすの速度を調整するといった機能の改善が研究されています。

入力装置を横から見た写真
研究代表者:東京大学大学院 工学系研究科 鎌田実
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