重度障害者が電動車いすを使って自由に単独で移動できることは理想ですが、そのためにはいろいろな練習が必要ですし、不安により単独で移動するのが困難になっている場合があります。
電動車いすでの単独移動者やその家族、施設職員に対面調査したところ、次のような場面で遠隔支援の必要性がわかりました。
- 支援要求があったときに見守る
- 発話の困難な利用者のために通訳をする
- 自立移動時に、対象物や進行方向について、確認などをする
そこで、わたしたちは、電動車いす利用者が、遠隔地にいる支援者からのサポートを、支援を必要と感じたときに、適切に得られるようにするための遠隔支援の研究開発をおこなっています。これによって、電動車いす利用者が、安心して単独行動できるようになり、自分の判断で移動できる範囲が大きく広がるものと期待されます。