卒業後の進路

<開学以来、就職率100%>

平成30年現在の卒業生は155名であり、就職を希望した学生の就職率は100%です。主な就職先は障害児者更生援護施設、障害者スポーツセンター、高齢者施設等の福祉施設が最も多く、以下、健康増進関連施設、教育機関、病院等となっています。その 他、幼児施設、障害者スポーツ協会、企業等に就職する人や海外青年協力隊員として活躍する人、進学をする人もいます。

社会で活躍する卒業生

第17期生 廣田 真紀 ・ 第19期生 熊谷 俊介

障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール  スポーツ課 体育指導員

職場の紹介・業務内容

横浜ラポールは、障害のある方々のスポーツや文化活動を支援する施設で、障害の有無に関わらず利用できることも特徴の1つとなっています。利用者の内訳は、身体障害者が多く、年代別では、60歳以上の方が約5割を占めています。

業務内容は、各種スポーツ教室の開催から全国障害者スポーツ大会の帯同まで、幅広く行っています。それらの中で特徴的な教室として「初心者スポーツ体験教室」があります。この教室では、様々な種目を体験しながら、継続してスポーツを楽しむための健康管理や体力トレーニング、ラポールの活用方法を伝えていきます。また、スポーツ種目が持つ特徴を活用して利用者同士のコミュニケーション機会を作り、参加意欲を引き出すことで、教室終了後も自主的な活動ができるように指導しています。

(平成27年度から平成29年度までのスポーツ施設の個人利用者)

学科で学んだことの利点

学院では、様々な障害のことを学ぶと思います。基礎知識を勉強したおかげで、利用者と接するときに、身体の状態などを、ある程度予測して対応することが可能です。初めて会う方でも「この動きは難しいかな」「情報は書いた方が分かりやすいかな」などの想像が働くので、その後の指導現場でも役に立っています。

やりがい

私たち体育指導員の仕事は、障害のある方々が主体的に活動できるように支援することだと考えています。同じ障害でも同じ支援や指導とはならないケースもあるので、苦労することもありますが、スポーツ活動を通して表情が変わっていく姿をみると、とてもやりがいを感じます。また、利用者同士の新しいコミュニティが生まれたり、いろんなことにチャレンジするようになっていく様子が見られるのも、指導員としての楽しみの1つです。


メッセージ

現在、4名の学院卒業生が横浜ラポール体育指導員として働いています。    見学・質問等他にもありましたら、ご連絡ください。

障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール           http://www.yokohama-rf.jp/rapport/

(HP内にラポールの紹介動画もあります。ぜひご覧ください)

横浜市総合リハビリテーション事業団 職員インタビュー(熊谷指導員)http://www.yokohama-rf.jp/recruit/kumagai.html

全国障害者スポーツ大会      横浜市選手団 結団式

第18期生  山口 裕輝 

合同会社アダプテッドスロー・リハビリテーション体育「あだぷと」

  代表社員・リハビリテーション体育士

「リハビリテーション体育 あだぷと」は、横浜市の障害児通所支援事業所です。未就学の障害児に対し、日常生活における基本的動作及び知識技能を習得し、集団生活に適応することができるよう指導及び訓練を行う「児童発達支援」と、学校に通学中の障害児に対して、放課後や夏休み等の長期休暇中において生活能力向上のための訓練等を行う「放課後等デイサービス」を行っています。その中で、体育・スポーツや運動による療育的な支援を行っています。

運動指導の具体的な内容として、身体つくり運動、サーキットトレーニング、学校体育に合わせた運動・スポーツ、アダプテッドスポーツ等を行っています。また、夏休み期間は地域のスポーツセンターや施設等へ行き、プールや課外活動・野外での活動等も行っています。スポーツという大きな枠組みの中で、今後はキャンプやレジャースポーツ等の活動も視野に入れています。

 障害があることで参加に制限がかかるという事が、子ども達に取って一番不幸なことです。色んな経験の機会を与えたいと思っています。選べるからこそ色々な意思の選択が出来、また、経験しているからこそ意思の決定が出来る。子ども達の未来への意思決定支援も大切にしています。

最後に、「リハビリテーション体育 あだぷと」は私が平成29年2月に「合同会社アダプテッドスロー」という法人を独りで立ち上げて、「リハビリテーション体育」というブランドで勝負をしている会社です。学院の2年間でリハビリテーション体育の基礎を学び、7年間の実践の中で築き上げたノウハウを生かしております。学院に入る時は大きな志を持って入学したわけでもなく、在学中や卒業後も実は本当にやりたいことは見つけることが出来ていませんでした。しかし、目の前にある仕事を精一杯努力しこなす事で、自分が社会にとってどうあるべきかを徐々に理解していきました。その根底にあるのが学院での密度の濃い2年間です。皆さんも人生を楽しむために「リハビリテーション体育」の門を叩きましょう。


卒業時の主な就職先一覧

スポーツ関連

・一般社団法人埼玉県障害者スポーツ協会
・公益社団法人東京都障害者スポーツ協会
・公益社団法人日本障がい者スポーツ協会
・埼玉県障害者交流センター
・障害者スポーツ文化センター横浜ラポール
・長野県障害者交流センター
・名古屋市障害者スポーツセンター
・新潟県障害者交流センター
・福岡市障がい者スポーツセンター

教育機関

・愛知県立佐織養護学校
・大阪府立茨城養護学校
・学校法人旭出学園
・埼玉県ふじみ野市立大井中学校
・東京都立坂橋養護学校
・東京都立八王子東養護学校
・東北文化学園大学
・山口県立安下庄高等学校

独立開業

・株式会社サポートチーム・むく
・リハビリテーション体育Reproud

社会福祉施設

・アルプスケアサービス株式会社
・医療法人社団龍岡会龍岡介護老人保健施設
・大角医院リハビリデイサービスセンター
・かがわ総合リハビリテーションセンター
・高齢者総合福祉施設仙台楽生園
・埼玉県総合リハビリテーションセンター
・社会福祉法人太陽の家
・社会福祉法人菜の花会しもふさ学園
・社会福祉法人ふれあいの里在宅障害者多機能支援施設ラボラーレ

病院

・医療法人社団寿量会熊本機能病院
・医療法人鉄蕉会亀田メディカルセンター
・群馬県医師会沢渡温泉病院
・国立障害者リハビリテーションセンター病院
・千葉県千葉リハビリテーションセンター

その他

・株式会社健康科学研究所
・株式会社ゴールデンチャイルドデザイン
・リーフラス株式会社

進学

・東北福祉大学大学院

・東京大学教育学部(研究生)