☆国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局福岡視力障害センター理療メールマガジン(通称、理療メルマガ)☆
☆☆Vol.65=2024/11/29☆☆
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→目次
★1.各研修会等の終了報告
■(1)第44回卒後研修会の終了報告
■(2)令和6年度卒後特別研修会の終了報告
★2.令和7年度臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)
★3.その他
■第33回あはき国家試験の日程
★4.編集後記
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★1.各研修会等の終了報告
■(1)第44回卒後研修会の終了報告
 今年度、卒後研修会を担当いたしました教務課の金本です。今年度も昨年に引き続き、対面とオンラインのハイブリッドで開催しました。対面参加23名、オンライン参加9名と多くの卒業生に参加していただきました。
 テーマは、「痛みの評価から考える慢性腰痛に対する新たなアプローチ」として筑波技術大学保健科学部鍼灸学専攻の近藤先生をお招きしました。午前は視聴覚室にて講義を実施し、午後は臨床研修室で実技を行いました。台風10号の影響もあり講師の先生と対面で行えるかが心配されましたが、同窓会とともに準備を進めてきた結果、大変充実した研修会となりました。
 次回も参加された皆様にとって充実した研修会の実現に向けて同窓会と協力して計画してまいります。卒業生の皆さんにおかれましては、今後さらなる臨床能力の向上をめざして、是非、卒後研修会へ参加していただきたく存じます。多くの卒業生にお会いできることを楽しみにしております。(金本)

(2)卒後特別研修会の終了報告
 10月20日(日)、当センターを会場に、令和6年度卒後特別研修会を開催いたしました。
 今年度の全体テーマは「鍼灸の魅力再発見〜最小の刺激で最大の効果を〜」と題して、2名の講師に講義・実習をしていただきました。
 以下、各講義・実技の演題名、講師名及び内容についてご報告いたします。

 題名:「温めるセルフケアのすすめ」
 講師:森澤 孝次郎(もりさわ こうじろう) 氏
 セネファ株式会社(せんねん灸発売元)営業管理部次長
 内容:森澤先生には、灸の講義・実習をしていただきました。前半は、講義で灸の歴史やセルフケアの重要性などを中心に、大変興味深いお話を頂きました。また後半は、施術者本人のセルフケア、患者様への経穴の伝え方なども含め、参加者自身またはペアとなっての施灸を実践しました。

 題名:講義「鍼灸師にできるプライマリケア」、実技「鍼1本で変化を起こす」
 講師:賀久 哲也(かく てつや)氏
 賀久総合鍼灸所 院長
 内容:賀久先生には、鍼の講義・実習をしていただきました。前半は、講義で患者との信頼を構築するための考え方などを中心に、プライマリケアに関する内容をお話頂きました。また後半は、1〜2箇所の部位に対して、浅い刺鍼を行い、その変化を感じることを中心に実習をおこないました。その後、症例に対する先生の考え方や、事実やエビデンスなどを基に患者様との話をすることや、問診や検査、技術も含め、基本的なことを積み重ねるだけでも効果は出せることをお話頂きました。

 研修の参加者は計16名で、皆さん熱心に研修に取り組む様子がみられました。また、質疑応答の時間には多くの質問があり、実際の症例などに関する質問など、今後の職務に活用できるよう、積極性の高さがうかがえる研修となりました。
 今回の研修で身につけた知識や技能が今後の皆様の職務に少しでもお役に立てば幸いです。
 今後も卒後特別研修会では卒業生・修了生の皆様が各地域で、理療師としてご活躍頂けるような研修会が開催できるように最善を尽くして取り組んで参ります。今後ともご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

★令和7年度臨床研修コースの利用者募集について
1 事業内容
 臨床研修コースは、当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了し、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の全ての資格を有し、あはき施術の実践的臨床能力を真に向上させたいと希望する方への支援として、当センターが障害者総合支援法に基づく就労移行支援(養成施設)とは別に実施する独自事業です。

2 支援概要など
(1)支援概要
 @理療臨床実習・講義及び実技科目・特別科目の3分野とホームルームを実施します。
 A指導時間数は、理療臨床実習を中心に、講義・実技など週20時間以内です。
(2)評価と修了認定
 すべての指導科目について、9月中に評価を行い、全科目とも、評価平均60点以上、実授業時間数の3分の2以上出席された方には修了証書が授与されます。

3 募集人員
 5名(学級編成は1クラスです)

4 修業期間
 4月〜9月までの半年間、後日詳細な期間をお知らせします。

5 利用の申込をすることができる方
 当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了した方のうち、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の全ての資格を有し、過去に臨床研修コースの利用がない方。

6 利用希望の申出
 利用の申込を希望される方は、支援課臨床研修コース学級担当(山田主任専門職)へお申出ください。
 申出期間は、令和6年11月29日(金)〜12月6日(金)です。
 担当より渡された施設利用申込書(臨床研修コース様式)等に必要事項を記載し提出してください。
 ※あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の免許証の写しは、後日提出していただきます。

7 利用申込書類提出の締切日
 令和7年1月8日(水)

8 選考及び利用契約
(1)選考に当たって、面接審査・必要に応じて医学的審査を実施します。面接審査は、令和7年1月24日(金)午後の予定です。
(2)審査結果は、2月18日(火)に利用申込者に口頭で通知します。
(3)文書による決定通知は、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験合格発表後に行います。
(4)利用の決定後、サービス内容についての「重要事項説明」に同意された方は、利用開始日に当センターと利用契約を結ぶことになります。

9 研修中の費用
 就労移行支援の利用料に準じます。利用料は、利用者個々人の負担能力に応じ、所得区分による月額負担上限額を適用します。実費負担(食費・光熱水費)については、当センターで算出した金額を別途徴収します。詳細はお問い合わせください。なお、利用開始時に、「あん摩・マッサージ・指圧師、はり師、きゅう師賠償責任保険」に加入していただきます。費用の目安は、約20,000円です。

★3.その他
■第33回あはき国家試験の日程
@あん摩マッサージ指圧師試験
 令和7年2月22日(土曜日)
Aはり師・きゅう師試験
 令和7年2月23日(日曜日)
※合格発表日:令和7年3月26日(水曜日)14時

★4.編集後記
 長かった夏も終わり例年になく気温差の激しい秋となっておりますが、読者の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
 さて今回の理療メルマガ65号では、第44回卒後研修会、令和6年度卒後特別研修会の終了報告の他、臨床研修コース募集について、第33回国家試験の日程等をお届けしています。今年度の卒後研修会は昨年に引き続き、オンラインと対面のハイブリット形式での開催となりました。台風の襲来等、開催が心配されましたが、無事に開催することができました。参加された皆様は大変熱心に講師の方の声に耳を傾け、さらに身体も動かし充実した研修会となったことと思います。この研修会での内容を今後の臨床のほか、ご自身の健康にも活かしていただき、ご活躍なさること心より応援しております。
 今季はコロナウイルス感染症、インフルエンザに加え異常気象と体調管理が難しくなっています。皆様それぞれに秋を楽しまれていることとご察しいたします。くれぐれも、体調にお気をつけください。年内も残り1ヶ月ほどとなりますが、皆様のご健康並びにご多幸をお祈りしております。それでは令和6年も理療メルマガを読んでいただき、ありがとうございました。(村松)




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