☆国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局福岡視力障害センター理療メールマガジン(通称、理療メルマガ)☆
☆☆Vol.68=2025/11/28☆☆ |
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→目次
★1.各研修会等の終了報告
■(1)第45回卒後研修会の終了報告
■(2)令和7年度卒後特別研修会の終了報告
★2.令和8年度臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)
★3.その他
■(1)第34回あはき国家試験の日程
■(2)Eyeあいフェスタの開催について
★4.編集後記
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★1.各研修会等の終了報告
■(1)第45回卒後研修会の終了報告
今年度、卒後研修会を担当いたしました教務課の金本です。今年度も昨年に引き続き、対面とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。対面参加24名、オンライン参加8名と多くの卒業生に参加していただきました。
テーマは、「実践から学ぶ!一次性頭痛に対する鍼治療の最前線」と題して学校法人花田学園日本鍼灸理療専門学校の菊池友和先生をお招きしました。午前は会議室にて講義を実施し、午後は臨床研修室で実技を行いました。天候も心配されましたが、同窓会とともに準備を進めてきた結果、一次性頭痛は臨床でよく遭遇する症状であることから、参加された皆さまが非常に興味を持たれ、大変有意義な研修会となりました。次回も参加された皆様にとって有意義な研修会の実現に向けて同窓会と協力して計画してまいります。卒業生の皆さんにおかれましては、今後さらなる臨床能力の向上をめざして、是非、卒後研修会へ参加していただきたく存じます。多くの卒業生にお会いできることを楽しみにしております。(金本)
■(2)令和7年度卒後特別研修会の終了報告
10月19日(日)、当センターを会場に、令和7年度卒後特別研修会を開催いたしました。
今年度の全体テーマは「東洋医学の魅力、再発見〜経絡治療の基礎を学ぶ〜」と題して、鍼灸葉月堂 院長の田畑真一先生、同じく副院長の田畑里美先生の2名の講師に講義・実習をしていただきました。
午前は講義の時間でした。はじめに「経絡治療の基礎と総論」と題して田畑真一先生より、経絡治療の基礎的な知識についてご講義いただきました。先生のご経験なども交え、基礎的な部分から、流派等による考え方の違いなど様々な内容で、大変勉強になりました。続いて、「経絡治療の六部定位脈診」と題して田畑里美先生にご講義いただきました。タイトルにもある六部定位脈診のお話をベースに、脈診の種類や実際の脈診方法も含め、午後の実習につながるような、より実践的な内容でした。
午後は実習で、模擬患者に対する経絡治療の一連の流れをデモンストレーションしていただき、その後は実技指導となりました。午前同様、時間を分けて田畑真一先生・田畑里美先生がそれぞれご担当いただきましたが、それぞれの担当時間の枠を超えて、午後の時間を通してお二人とも熱心にご指導いただきました。内容としては、脈診・腹診・問診を中心に模擬患者を診察し、実際の鍼治療での変化などを確認しました。また、参加者が各ベッドに分かれ、経絡治療を実際に行うなど、基礎を学ぶ上で充実した内容となっていたかと思います。
今回の研修の参加者は計 17 名で、皆さん熱心に研修に取り組む様子がみられました。また、研修中には多くの質問があり、東洋医学的診察における判断要素などに関する質問など、今後の職務に活用できるよう、積極性の高さがうかがえる研修となりました。
今回の研修で身につけた知識や技能が今後の皆様の職務に少しでもお役に立てば幸いです。
今後も卒後特別研修会では卒業生・修了生の皆様が各地域で、理療師としてご活躍頂けるような研修会が開催できるように最善を尽くして取り組んでまいります。今後ともご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。(絹見)
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★2.令和8年度臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)
1 事業内容
臨床研修コースは、当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了し、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の全ての資格を有し、あはき施術の実践的臨床能力を真に向上させたいと希望する方への支援として、当センターが障害者総合支援法に基づく就労移行支援(養成施設)とは別に実施する独自事業です。
なお、運営に当たりましては、同法の目的及び支援の考え方に準拠して実施します。
2 支援概要、方法、評価、及び修了認定
(1)支援概要
@理療臨床実習・講義及び実技科目・特別科目の3分野とホームルームを実施します。
A指導時間数は、理療臨床実習(2時間を1コマとし、週5コマ以内の配当)、講義及び実技科目(週8時間以内)、特別科目(適宜)を基本とします。
(注1)上記の内容については、科目担当者、利用者の状況・意向等を参考に、変更をすることがあります。
(注2)就労移行支援(養成施設)において実施する進路支援講座等を活用できます。
(2)指導方法
@実習中心のプログラムとし、その中で理論と技能の向上を支援します。
A利用者の能動的な学修への参加を取り入れた授業を実施します。
(3)評価
すべての指導科目について、9月中に行います。評価は、各授業科目の特性に応じ、出席状況、学習態度を考慮して行います。
(4)修了認定
全科目とも、評価平均60点以上、実授業時間数の3分の2以上出席された方は修了認定が行われ修了証書が授与されます。
3 募集人員
5名(学級編成は1クラスです)
4 修業期間
令和8年4月〜9月までの半年間、後日詳細な期間をお知らせします。
5 利用の申込をすることができる者
当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了した方のうち、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の全てに合格し、過去に臨床研修コースの利用がない方。
6 利用希望の申出
利用の申込を希望される方は、支援課臨床研修コース学級担当者へお申出ください。
申出期間は、令和7年11月28日(金)〜12月5日(金)です。
担当より渡された施設利用申込書(臨床研修コース様式)等に必要事項を記載し提出してください。
※あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の免許証の写しは、後日提出していただきます。
7 利用申込書類提出の締切日
令和8年1月7日(水)
8 選考及び利用契約
(1)選考に当たって、面接審査・必要に応じて医学的審査を実施します。
面接審査は、令和8年1月23日(金)午後の予定です。
(2)前項の審査結果をもとに利用の可否を決定します。
結果については、2月18日(水)に利用申込者に口頭で通知します。
(3)文書による決定通知は、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験合格発表後に行います。
(4)利用の決定後、サービス内容についての「重要事項説明」に同意された方は、利用開始日に当センターと利用契約を結ぶことになります。
9 研修中の費用
就労移行支援の利用料に準じます。利用料は、利用者個々人の負担能力に応じ、所得区分による月額負担上限額を適用します。実費負担(食費・光熱水費)については、当センターで算出した金額を別途徴収します。詳細はお問い合わせください。なお、利用開始時に、「あん摩・マッサージ・指圧師、はり師、きゅう師賠償責任保険」に加入していただきます。費用の目安は、約 20,000 円です。
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★3.その他
■(1)第34回あはき国家試験の日程
@あん摩マッサージ指圧師試験
令和8年2月21日(土)
Aはり師・きゅう師試験
令和8年2月22日(日)
※合格発表日:令和8年3月26日(木)14時
■(2)Eyeあいフェスタの開催について
今年度も下記のとおり開催しますのでご案内申し上げます。ご多忙とは存じますが、ぜひご参加くださいますようお願い申し上げます。
1 主催
国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局福岡視力障害センター
2 イベント名
Eyeあいフェスタ 「聴いて 見て 触って 感覚につながる1日」
3 日時
令和7年12月7日(日)10:00〜15:00
4 場所
さいとぴあ 〒819−0367 福岡市西区西都2丁目1−1
5 主な内容
@パラスポーツ体験 ゴールボール、フライングディスク
Aワークショップ 「触れる彫刻展」
B盲導犬紹介
C点字体験
Dマッサージ体験
E福祉用具展示と紹介
F障害者週間記念講演
講師:片山 博詞 氏(彫刻家)
テーマ:「見えないことを通して見えてきたこと−彫刻を通して出会った人たち−」
Gその他(利用相談等)
6 後援
福岡市、福岡市社会福祉協議会
7 問い合わせ先(電話)
福岡視力障害センター支援課
092−806−1361
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★4.編集後記
長かった夏も終わり寒暖差の激しい秋となっておりますが、読者の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
さて今回の理療メルマガ68号では、研修会の終了報告の他、令和8年度臨床研修コースの募集案内、第34回国家試験の日程、Eyeあいフェスタの開催について等をお届けしています。今年度の卒後研修会は例年同様、オンラインと対面のハイブリッド形式での開催となりました。天候にも恵まれ、無事に開催することができました。参加された皆様は大変熱心に講師の方の声に耳を傾け、さらに身体も動かし充実した研修会となったことと思います。この研修会での内容を今後の臨床のほか、ご自身の健康にも活かしていただき、ご活躍なさること心より応援しております。
今季も、インフルエンザや異常気象等体調管理が難しくなっています。皆様それぞれの秋を過ごされていることとご察しします。くれぐれも、体調にお気をつけください。年内も残り 1 ヶ月ほどとなりますが、皆様のご健康並びにご多幸をお祈りしております。
それでは令和7年も理療メルマガを読んでいただき、ありがとうございました。(村松)
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