令和7年度地域連携推進会議 議事要旨 日 時:令和8年3月6日(金)13:30〜15:30 場 所:管理棟5階 大会議室 出席者:(外部)伊藤構成員、岩島構成員、大渕構成員、小笠原構成員、近藤構成員、齋藤構成員、 坂野構成員、島構成員、伏見構成員、松野構成員、丸藤構成員、山内構成員、渡部構成員、     (内部)加藤所長、白津庶務課長、罍庶務課長補佐、阿部教務課主任、渡邉教務課主任、       河原塚サービス管理責任者、川添支援課主任、木村支援課主任、佐々木支援課長(議長) 議題1 当センターの事業概要と行事について・・・・・・説明:白津庶務課長  ・センターの概要、特徴・組織、行事、利用者の状況、沿革など 議題2 利用者の日常生活と地域移行について・・・・・説明:川添支援課主任  ・平日の日課、近隣・遠方からの利用状況、住環境と日常生活(余暇・休日含む)、地域移行後の事例紹介 <意見交換> 〇丸藤構成員:先ほど函館視力障害センターの特徴を説明いただき、例えば、他に神戸、福岡では、函館とは違う特徴を持っているのか、例えば、函館ではやっていないことなどあるのか、教えていただきたい。 〇白津庶務課長:基本的に他の視力障害センターと同じ事業で、就労移行支援のあはき師養成と、機能訓練。本部にあたる所沢の国立障害リハビリテーションセンターでは、加えて他の障害、肢体不自由者の方とか聴覚障害の方などを対象とした訓練もあり、最近では、高次脳機能障害の方とか発達障害の方の訓練もある。 〇佐々木支援課長:同じ機能を持っている、神戸視力障害センターと福岡視力障害センターが比較対象しやすいが、神戸センターは、比較的都市部と近く、寝泊りをして訓練を受ける方よりも通所している方が多いと聞く。福岡センターは郊外であり、福祉村のような一つのコミュニティとなっているようで、 寝泊まりして訓練を受けている方も多いという特徴を聞いている。函館センターの場合、函館市内の方は通ってきていただき、他の市町村の方は泊まって、 訓練を受ける形態が多い特徴がある。 〇丸藤構成員:あん摩・はり・きゅうとか、全く違うような職種の訓練をしている所はないのか。 〇佐々木支援課長:所沢センターの就労移行支援。あん摩鍼灸以外を目指すコースもあり、特に職種という限定ではなく、希望や障害特性にあった就労支援を行っている。また、各センター共通に自立訓練において 、例えば読み書き、移動などの不自由を補って仕事を目指すケースは存在する。 〇丸藤構成員:この時代なので、全然違う分野で活躍される方を支援したり、育てたりするっていうこともできるのではないかと思い、あったらいいと思った。 〇山内構成員:元々は失明した傷痍軍人が次のステップに行くための施設であり、あん摩マッサージ鍼灸のほか、農園、園芸、畜産などの訓練も行っていた時期がある。その対象者が少なくなって、次に中途失明者のために必要な自立訓練的なものが出来た。当時は一貫したリハビリテーションが必要という時期。 そこから今日、視覚障害者の全体数30万人程度で昔と変わっていない。一方、高齢化からか利用者が減ってきた。さらに各都道府県の盲学校も一部同じ機能がある。だから、次のステップにできるような良いご意見があればと思っている。 〇丸藤構成員:ろう学校の学校運営協議会会長も長年やっており、ろう学校で耳の不自由な子供達だけじゃなくて、いくつか他の障害も持っている方も比較的多い。ここでは、視覚以外に何か他の障害を持たれているような方は、いらっしゃるのか。例えば、ろう学校に通っている先生たちは、障害に合わせてすごく一人一人の教育に苦労されている。視覚の場合はどうなのか。 〇川添支援課主任:視覚障害のみの方が多いが、軽度の知的障害や聴覚障害などの他障害を併せ持った方、高齢も相まって訓練を受けることもある。所沢センターのように大きい施設では重度と言われる方の訓練事例が多いので、さまざまな支援の方法で実践しているという話を聞いている。 〇佐々木支援課長:かつてには高次脳機能障害を併せ持つ利用者の方がいらっしゃった。 〇坂野構成員:全国的にみて、他施設も減っているのか。函館センターだけが減っているのか。ピーク時から見れば、どの位の差があるのか。 〇佐々木支援課長:全国的に減少傾向。 丸藤構成員も言われた通り職業的な多様化が進んでいると言う意味では、色々な職種で就労される人も増えてきたと推測される。また、国立施設は職業的な訓練、生活のための訓練を一定期間行う施設であるが、訓練をして自らのスキルを高めなくても生活ができるような、色々なケアの仕組みもできつつあるのも1つにはあると思っている。 〇加藤所長:補足すると、例えば盲学校なども全国的にかなり少なくなってきている状況。 インクルーシブ教育などで普通学校に通われて、大学まで行って就職されている方も、かなりの人数いると思われる。一方でハローワークを通じた視覚障害の方の就職数も、全国的に減ってきている。特にあはき業は約10年前の全国千数百人規模から減少し、ここ数年は 300人くらいの就職数であったと記憶している。あはき以外のサービス業種の就職数は、あまり増減していないことからすれば、全体数が減っている分、割合的には増えていると言える。大学まで行き、そのまま就職されている方も昔に比べ多くなっていると思われる。 〇渡部構成員:就職の話では、 確かにあはき師の求人自体が少なくなっている。函館管内で視覚障害のあはき師の求人は2件程度と記憶している。実際、たまに電話であはき師の求人の問い合わせに回答しているのが現状で、実際に視覚障害のある方がハローワークにいらっしゃるケースは、ほとんどなくなってきている。 〇齋藤構成員:私は5年前に身体障害者手帳をもらい、ここを知ったのは4年前。その時に、○○市の担当者と話したが、まず、ここの存在を知らなかった。地元の盲学校も紹介されなかった。函館の方は、こういうセンターがあることを担当者も知っているかもしれないが。担当者も若くて何年かで変わるから分からない。そういう人達への研修会みたいなのがあれば、相談に来た人にも情報が広がるのでと当時から思っており、皆さんでそういう共有できる情報資源があればいいと思った。 議題3 サービスの質の向上の取り組みについて 議題4 地域と連携に関する取り組みについて (1)支援課関連・・・・・・説明:川添支援課主任  ・自立訓練のサービス向上、職員の資質向上、利用者と地域の関係 <意見交換> 〇山内構成員:函館を中心に、青森、秋田、岩手などからの利用が多かったが、各地から講習会の依頼やお願いの話はないか。例えば、函館センターの訓練を実際に見せてほしいなど。 〇佐々木支援課長:実際ある。講習会依頼、各地の視覚障害関連のイベントで白杖、福祉用具の紹介、函館センターの紹介を行っている。ただし、その先が大事であり、例えば白杖の利便性を知り、その先さらに練習すれば近くのコンビニまで行けるよう訓練の話をしているが、なかなか地域を離れて、函館に来るとなるとハードルの高さを感じる方も結構いらっしゃる。そういう意味で、長い期間訓練しなきゃいけないという言い方をちょっと変え、函館に2週間でも3週間でも旅行がてらの短期間の訓練を提案してみる。加えて、季節も重要であり、函館は冬の利用率は落ちるが、季節のいい春に訓練をし、一旦夏暑い時をやめて、秋の雪が降るまでといった分割した訓練のやり方もあるのではないかと。サービスの向上的に議論をしているところである。 〇山内構成員:斎藤構成員から、○○市でも情報が入ってこなかったと意見があった。草の根作戦でコツコツと増やしていくのも大事。距離が遠いと大変だと思うが。そうしながら、次のステップを目指してもいいのではないかと思う。 〇丸藤構成員:視覚に障害を持たれている方について、いまひとつわかっておらず、可能性があるのかどうかっていうところを含めて、地域の連携ということでは、ろう学校も、ずっと地域とどう連携をすればいいかというのが課題にあった。その中で3年くらい前からボランティアバンクっていうのを作って、学校のいろんな運営や、通っている聴覚障害の児童と接して行く時に、学校の色々な雑用をしたり、文化祭の時に出店を出したり入学式・卒業式の椅子を並べたりという単純な作業なども依頼していた。また、物語を朗読したりと色んなことをやり、1年目は十何人ぐらいの登録者だった。 2年目が五十何人になり、今は七十何人に。毎年大体二十名から三十名ぐらいずつ増えてきた。その方々が中心になって、地域との連携が進んできて、今までできなかったような取り組みが、学校としていろいろできるようになってきたという話を教えていただいた。そもそも、ここのセンターとして、そういう地域のボランティアを募集したり、何かやってもらえるような可能性があるのか。1年目で多くのアイデアが出ることはないと思うが、ちょっとずつ、ちょっとずつ増やして行くことで、じんわりと地域の連携が増えていくかなと思う。やれることがあるかわからないので、そこを教えていただきたい。 〇佐々木支援課長:課題の 1つだと思う。ボランティア受入規程はあり、 受け入れる仕組みとしてはあるものの、実際にボランティアで登録をされているのは対面朗読の団体のみ。教科書などの本を読んでいただくことが本来の目的だが、実際に利用者さんのご要望がなく、その他どのようなボランティアの必要性があるのか模索しているところではある。齋藤構成員の方でも、なんかこういうボランティアが近くにいたらな、と思うことはあるか。 〇齋藤構成員:(ボランティアの必要性は)特に感じてはいないが、何かしらそういう方がいれば、助かると思う。 〇佐々木支援課長:地域の方々との接点を探しているところではある。 〇丸藤構成員:何かこんなことが必要だからと探すと時間もかかるため、とりあえず興味がある人は、繋がりませんかという感じで、その中からできることをマッチングする方法もある。実際には難しいことだが。個人のレベルで何か繋がっていくものが増えていくのもありだと思う。 〇佐々木支援課長:ボランティアの活用として、 高齢分野に詳しい松野構成員の所での取り組みがあれば、教えていただきたい。 〇松野構成員:私たちの福祉施設であれば、近隣の方々からボランティアで来てもらい、例えば、自主的に施設の飾り付けをやってもらっている。そういった方々が、結構いて定期的に来てくれる、あとは、 学校の学生による慰問もあり、学校関係との調整はすごく大事になってきている。 そういう積極的な活用を進めていた。その後相談支援機関ができ、就労支援にも携わって、 閉じこもりがちな方にちょっとだけ社会と触れていただくという形で、法人でやっているフードドライブの活動の仕分け作業を手伝ってもらうこともある。七夕で地域の方々にお菓子を配ったりするなど、そういう参加もやっており、常に繋ぎ続けるということは大事だと思っている。 (2)教務課関連・・・・・説明:浮田教務課長(動画にて)  ・就労移行支援(授業以外の取組み含む)等について  ・市民公開講座、未来大との事業連携、表現活動等について <意見交換> 〇小笠原構成員:就労状況について、卒業生の定着率や定着支援についての相談内容や活動内容があれば教えてほしい。 〇渡邉教務課主任:ここ数年の定着率は非常によい。既卒者でマッチングが良くなくてやめてしまった方も連絡をいただいたうえで再就職を支援している。 〇佐々木支援課長:(小笠原委員へ質問)広い北海道で就職よりも交通で苦労することで相談受けたりすることはあるか。 〇小笠原構成員:視覚障害にかかわらず、知的障害など交通インフラの問題は話題になっている。具体的にサポートの実例は少ない。 (3)庶務課関連・・・・・説明:白津庶務課長  ・設備、食事、研修、行動規範、防災、一斉清掃、施設開放等 <意見交換> 〇丸藤構成員:職場環境改革として、ウェルビーイング(いわゆるご機嫌な状態)を維持すると、特別な事をしなくても、地域連携は、自然に行われる。 〇島構成員:函館視力障害センターの未来像、あり方を考えるうえで、インクルージョンの活動を通して、考えてみたい。函館センターが社会に全然、知られていない。卒業生として、知ってもらう努力をしている。閉ざされた空間ではなく、開かれた空間、函館市民、地域の関係者、地域社会、インクルージョンを通じて、お互いをよく知ることが大事である。 〇坂野構成員:平成7年度から、社協として、事業所訪問、見学をしているので、函館視力障害センターもその一つとして、今年度行った。 〇伏見構成員:函館視力障害センターをいろいろ見学した。充実した施設と感じている。安全に運営されていると感じている。 〇斉藤構成員:下級学年は若く、楽しくコミュニケーションを取らせてもらっている。これからも、楽しくやっていきたい。 まとめ 〈挨拶〉 ○加藤所長:すぐに対応できること、中長期的な視野に立って対応することなど整理したうえで、短期的なものについては、できるだけ早く対応していきたい。 〈主な意見等〉 ボランティア募集に関する意見や、 「そういう人達への研修会みたいなのがあれば、相談に来た人にも情報が広がるのでと当時から思っており、皆さんでそういう共有できる情報資源があればいいと思った(斉藤構成員)」、「函館センターが社会に全然、知られていない(島構成員)」といったセンターの認知度に関する意見や指摘あり。  その他、施設見学に関する意見や、地域からの提案は特に挙がらず、閉会した。  (休憩後、引き続いて自立支援推進委員による話し合いが行われた。)