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平成25年6月11日 |
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報道関係者各位 |
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国立障害者リハビリテーションセンター | ||||
視覚障害者も6点入力で手軽にメモがとれます
― 6点入力&音声出力の簡易電子メモ機の発売開始 ― |
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1. 背景 | ||||
平成18−20年度厚生労働科学研究費補助金「文字利用が困難な高齢中途視覚障害者のための理療教育課程における学習支援システムの構築に関する研究」において、授業や他の場面における視覚障害者のノートテイク手段を確立しようと研究を続けてきました。その一環で、点字タイプライター式の文字入力装置を試作しましたが、試作においては、利用当事者である国立障害者リハビリテーションセンターの理療教育在籍生のニーズ調査を行い、開発すべき簡易文字入力装置の仕様を決定しました。 1次試作後、在籍生の他、外部モニターにも試用評価していただき、製品化のニーズが多いことを実感しました。 製品化していただける企業(エクセル・オブ・メカトロニクス株式会社)との協働で、平成23年度厚生労働省障害者自立支援機器等開発促進事業に応募して「中・高齢の中途視覚障害者向け簡易電子メモ装置の開発」として採択を受けました。 製品化においては、当センターは、キーの数と素材、高さ、大きさ、重さ、調節機能の配置など、全体の仕様の見直しと、音声出力用の音声収録、動作の整合性チェックなどに協力しています。 |
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2. 研究の具体的内容・成果・今後の予定など | ||||
開発機器は、中・高齢になってから視力が低下し筆記行動に支障をきたす中途視覚障害者を対象とした、音声出力機能を有する簡易型電子メモ機です。6点入力により文字を入力し、音声のフィードバックにより入力内容を確認するという簡易メモ装置です。 対面調査から、理療教育における授業には座学・実習などがあり、使用場面は多岐にわたることが指摘されています。さらに、重量、大きさといったハード面、授業中における使い勝手といったソフト面のニーズが抽出されました。結果として、
これらのニーズを反映した試作機を用いて試用評価し、キーの数や素材を検討して製品化に反映しました。 機器の特徴としては、
平成25年3月から販売開始となっています。すでに埼玉県所沢市をはじめ、日常生活用具として給付されている自治体(新潟県上越市、茨城県小美玉市、東京都江東区、東京都小平市、千葉県松戸市、神奈川県川崎市中原区、等)もあります。 取り扱いは、株式会社ラビット(http://rabbit-tokyo.co.jp/braitalker)から。 「BraiTalker」のパンフレット(PDF:704KB) |
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3. 今回の研究に携わったメンバー | ||||
・自立支援局 理療教育・就労支援部 伊藤 和之 ・研究所 福祉機器開発部 伊藤 和幸 | ||||
4. 本発表資料に関する問い合わせ先 | ||||
研究所 福祉機器開発部 伊藤 和幸 | ||||
TEL:04- 2995 -3100(代) (内線2534,7172) | ||||
E-Mail:itoh-kazuyuki-0923@rehab.go.jp | ||||
自立支援局 理療教育・就労支援部 伊藤 和之 | ||||
TEL:04-2995-3100(代) (内線2403,7087) | ||||
E-Mail:itou-kazuyuki-0303@rehab.go.jp | ||||