ドバト(堂鳩)
明けましておめでとうございます。
昨年は、アメリカで同時多発テロが発生し世界中を震
撼とさせましただけに、今年は平和な1年であって欲し
いと世界中の人達が願っているのではないでしょうか。
そこで今回は、平和の象徴のハトを取り上げてみまし
た。皆さんもご案内のとおりハトが平和の象徴と言われ
ている由縁は、旧約聖書に書かれている創世記のノアの
箱舟からきております。その一部をご紹介しますと地上
に40日40夜、雨が降り注ぎ大洪水が発生した後、ノ
アがハトを放したところハトは、嘴にオリーブの菓をく
わえて帰ってきて、地上に平和が訪れたことを知らせた
ことからきております。
ところで、平成9年7月号でキジバトの記事を書きま
したが、同じハトでもこのキジバトとドバトの違いは、
前者が野鳥であるのに対して後者は、野鳥の仲間ではな
いことです。
その理由は、ドバトの祖先のカワラバトを家禽化した
からです。カワラバトの中で帰巣性と長距離性に耐える
能力に着目して改良したものが伝書鳩であり、これ等の
レース用のハトが巣に戻らなかったり、その外観賞用等
として改良したものが野生化して都市の公園、神社、寺
院に群れているものがこのドバトなのです。ですから、
このドバトの別名をイエバトとかカイバトとも言います
。
姿、形はご説明するまでもなくご存知のことと思いま
すので省略しますが、リハセンターの構内に飛来した折
に、ドバトとキジバトの違いをじっくり観察して下さい
。