〔学院情報〕 |
平成20年度 視覚障害生活支援研修会を終えて |
(研修担当)指導部生活訓練課 生活訓練専門職 高橋文孝 |
去る5月28日(水)~30日(金)の3日間、当センター学院において平成20年度視覚障害生活支援研修会が開催されましたのでご報告いたします。
本研修会は、視覚障害者の支援に携わっている方に対し、視覚障害者への生活支援に関する知識及び技術を習得していただき、その資質の向上を図ることを目的として実施されております。
本年度の研修会受講者は、16名。全8都府県の各地域から生活支援員・介護職員・ガイドヘルパー・社会福祉主事など、様々な職種の方々に参加していただきました。
障害者福祉の動向と視覚障害者用の生活用具に関する講義をはじめ、移動介助やロービジョンに関する講義及び実技演習の順に研修会が進んでいきました。なお、今回の研修会プログラムは別表のとおりです。
「移動介助」に関する実技では、2人1組となり、1人がアイマスクを着用して視覚障害者役、もう1人が介助者役になり、エスカレーター昇降や電車乗降及び繁華街歩行などの移動介助技術について習得していただきました。移動介助については、安全確保を基本としていかに相手と信頼関係を築いていくかということが大切です。そのためには、相手の立場に立った介助を行うことが必要となります。どのような声掛けや介助をされると心地よく安心できるのか、どのような声掛けや介助をされると不安や恐怖を感じるのかについて身を持って体験することにより実感できたのではないでしょうか。天候はあいにく雨でしたが、受講者からは「雨の中、外出するのかと思い最初は憂鬱だったが、傘を用いた移動介助方法については知らなかったので良かった。以前受けた講習会では、雨の日はカッパを着なさいと言われただけだった。」という声も聞かれたため、災い転じて福となすということわざが当てはまる結果となったように思われます。
また、研修会最終日に受講生の皆様へお願いしているアンケート調査では、下記のようなご意見を伺うことができました。
・ 実技と講義が組み合わされており良かった。
・ アイマスクをしての移動体験をしてみて、いかに不安を取り除くかについての重要性を感じた。
・ 施設の利用者に対する移動支援について利用者の気持ちを推し量ることができるようになった。
・ この研修会で学んだことを職場で活かしていきたい。
・ スキルアップのため今回の参加者が再び講義を受ける機会があれば良い。
・ ロービジョンシミュレーション体験プログラムのように医学的なことを専門家の方に教えて欲しい。
この他にもたくさんのご意見をいただきありがとうございました。皆様からいただいたご意見を参考に、今後の事業に活かしていきたいと考えております。
受講された方々におかれましては、本研修会において築かれた各職種間のネットワーク及び本研修会にて得られた知識などを今後の職務に活かされることを期待しております。
最後に、ご多忙の中にもかかわらず本研修会運営のためにご支援ご協力いただきました
皆様に厚く御礼申し上げます。
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午前 |
午後 |
5月28日(水) | ・開講式、オリエンテーション (センター案内ビデオ放映) (13:00~14:00) ① 視覚に障害のある方のリハビリテーション (14:10~15:20) 国立身体障害者リハビリテーションセンター 指導部 生活訓練課 主任生活訓練専門職 竹花 治美 ② 生活用具紹介 (15:30~16:40) 国立身体障害者リハビリテーションセンター 指導部 生活訓練課 生活訓練専門職 丸山 華子 |
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5月29日(木) | ③ 移動介助の基本テクニック ① 講義( 9:00~10:00) ② 実技(10:00~12:00) 国立身体障害者リハビリテーションセンター 指導部 生活訓練課 生活訓練専門職 納冨 祐輔 生活訓練専門職 高橋 文孝 |
④ 移動介助の実際 ① 講義 (13:00~14:00) ② 実技 (14:00~16:30) 国立身体障害者リハビリテーションセンター 指導部 生活訓練課 生活訓練専門職 高橋 文孝 生活訓練専門職 納冨 祐輔 |
5月30日(金) | ⑤ ロービジョンシミュレーション体験 ① 講義 ( 9:00~10:00) ② 実技 (10:00~12:00) *グループ別に実施 国立身体障害者リハビリテーションセンター 病院 第三機能回復訓練部 生活訓練専門職 中西 勉 |
・閉講式 (12:00~12:30) |