〔魚拓シリーズ19〕 |
イトヒキアジ |
前更生訓練所理療指導室長 川政 勲 |
アジ科の魚で、全世界の熱帯域に分布する。幼魚は温帯域まで分布。内湾から沿岸域に生息する。
体高が高く、著しく側扁する。幼魚では菱形、体は成長に伴って伸長する。
体は銀色で、幼魚には“く”の字型の暗色横帯がある。
幼魚の背鰭、臀鰭の前方軟条は糸状に著しく長く伸びるが、成魚は伸びていない。
肉食性で、幼魚は観賞用として飼育され、成魚は食用とされるが独特のにおいがある。
釣り上げてからクーラーボックスに入れる際に、ほかの魚とぶつかり、軟条が取れないようにすること。冷凍する際に軟条が折れないように上手に冷凍させること。解凍する際にも折れないように扱うこと。魚拓にする際には、糸状の軟条をどの程度の長さに打てばバランスよい作品になるかを考えることなど扱い方には他の魚には無いような苦労がある。
綺麗に思うような作品が出来たときは思わず「万歳!」と叫んでしまう。
コスモスや港へ向かふ終電車 いさお
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