平成24年度 国リハ子ども体験デーを開催しました

管理部企画課
 さて問題です。次の○を埋めて下さい。"12月3日から9日までは○○○週間"
 障害者基本法第9条には、『国民の間に広く基本原則に関する関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加することを促進するため、障害者週間を設ける。』と記載しています。そうです、12月3日から9日までの1週間は障害者週間なのです。
 この障害者週間には、国や関係団体等が障害者問題に対する国民一人ひとりの理解と認識を深めるための啓発活動を行っております。当センターにおいても、所沢市への福祉機器展示の協力を行ったほか、近隣の小学生をお招きし、障害者にまつわる体験デーを開催したのでご報告します。

 12月4日(火)午前、美原小学校5年生3クラス80名、同日午後、並木小学校6年生2クラス54名、5日(水)午前、伸栄小学校5年生3クラス87名の生徒が、車イス・ゴールボール・福祉ロボット・手話・アイマスクを体験しました。
 車イス体験では、鬼ごっこやリレーを行い、楽しくて夢中になり汗だくになる子もいました。ゴールボール体験では、視界を遮るアイシェードをつけての体験のため、耳から得るボールの中の鈴の音が頼りです。さすがに短時間で慣れるのは難しそうでしたが、中には上手にボールをキャッチし、相手へ投げる子もいました。福祉ロボット体験は障害者ライフモデルルームにて、複数種類のロボット体験を行いました。数班に分かれての体験となりましたが、「チョーおもしれぇ」、「早く交替して」と気分は最高潮の様子です。逆に手話体験の場では、話し声が聞こえてきません。高学年らしく集中して講師を見つめます。それもそのはず、言葉を発することを禁止しての体験をしていたのです。唯一、聞こえるのはコミュニケーション中における笑い声だけでした。アイマスク体験は講堂にて行われました。二人ペアとなり、片方の一人がアイマスクを着用し、もう一人が介助します。体験前に講師からの説明を受けたため、介助役は上手にアイマスク着用者を誘導していましたが、アイマスクを着用した小学生達は普段見えている視界を奪われたため、数歩の移動でさえ困難な状態で介助役に助けを求めていました。
 体験終了後に先生方からは、「とても貴重な1日となりました。」、「楽しい1日で終わらせるのでなく、今後も障害者福祉について勉強していきたい。」とのお言葉をいただき、体験デーを無事終了することができました。今後も、住みよい福祉のまちづくりを目標に、啓発活動を行っていきたいと思います。そして、子ども達の皆さん。数年後にまたお会いしましょうね。

(写真)車イス体験 (写真)ゴールボール体験1
車イス体験 ゴールボール体験1
(写真)ゴールボール体験2 (写真)食事介助ロボット体験
ゴールボール体験2 食事介助ロボット体験
(写真)電動義手体験 (写真)コミュニケーションロボット体験
電動義手体験 コミュニケーションロボット体験
(写真)多機能ロボットアーム体験 (写真)電動車イス体験
多機能ロボットアーム体験 電動車イス体験
(写真)手話体験1 (写真)手話体験2
手話体験1 手話体験2
(写真)アイマスク体験 (写真)白杖体験
アイマスク体験 白杖体験


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