平成27年度学院卒業式

学院事務室

 去る3月8日(火)、待ち構えていたように晴れ渡った春の日に、当センター学院講堂において、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室 黒岩室長をはじめ多数のご来賓やご家族に出席いただき平成27年度学院卒業式が挙行されました。

 まず中村総長より卒業生に対し卒業証書が授与されました。卒業生は自分の名前が呼ばれると緊張の面持ちで壇上に上がり、卒業証書を受け取っていました。卒業生の表情からは、無事に課程を終えたことに対する誇らしさや喜びそしてリハビリテーション専門職として活躍することへの決意がうかがえました。

 卒業証書授与のあと中島学院長の式辞があり、「患者・障害者の方にきちんと対応し求めるべき成果をあげても、納得していただけないときがあります。納得していただく回答は容易ではなく、諸君が一生かけて考えることです。私の回答は、知性豊かな専門職に出会い、この人に出会えてよかったと思ったときにはじめて納得していただけます。広く学び、広く物事を見据え、あらゆることに対応できる学び方を今後も続けていただき、知性豊かな専門職になることを期待します。」とはなむけの言葉を述べられました。

 厚生労働大臣祝辞が黒岩室長より代読された後、中村総長から、「福祉サービスの充実が喫緊の課題となっており、専門職の重要性はますます高く、その活躍が期待されています。皆さんは、病や障害をもつ方々の力になりたいという熱意をもって、学院に入学されました。そして、保健、医療、福祉の専門職として、社会に今旅立とうとしています。国立障害者リハビリテーションセンター学院を卒業したという自信と誇りを持っていただきたい。」と祝辞をいただきました。

 引き続き、来賓紹介及び祝電披露が行われた後、言語聴覚学科1年の白石瑛子さんが、「これから、社会に羽ばたかれる先輩方の背中を追い、私たち在校生も学院の目指す「社会のニーズを見据えたリハビリテーション専門職」として先輩方の仲間となれるよう、学院生活に一層力を入れて取り組んでまいります。本当にありがとうございました。」と送る言葉を述べました。

 これを受けて、義肢装具学科3年の重松文さんが卒業生を代表し、「今日がゴールではなくスタートラインであるということを今一度心に刻み、第一歩を踏み出していこうと思います。まだまだ未熟者で、この先も多くの壁にぶつかることと思います。しかし、そんな時にはこの学院での日々を思い出し、ここで支えて頂いた方々と、いつか必ず成長した姿で再びお会いすると心に決め、一歩一歩着実に前へ進んでいきます。」と別れの言葉を述べました。

 最後に言語聴覚学科1年 関根綾歌さんのピアノ伴奏により、全員で蛍の光を斉唱し、厳粛な雰囲気が漂うなか卒業式の幕を閉じました。

 卒業式に引き続き、卒業生主催による謝恩会が学院6階の大研修室で行われ、卒業生はお世話になった講師や職員に感謝の気持ちを伝えていました。また、リハビリテーション体育学科1年生による和太鼓の演奏は大迫力で、参加者全員が見入っていました。

 卒業生皆様方がそれぞれの進路において、今後、益々ご活躍されますよう祈念します。

画像:卒業証書授与
卒 業 証 書 授 与
画像:学院長式辞
学 院 長 式 辞
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