令和元年12月20日(金)に開催された「第36回国立障害者リハビリテーションセンター業績発表会」について報告します。
業績発表会は、当センター職員が、その事業や学術研究の上で成し遂げた成果を発表・討議する機会を設けることによって、職員相互の研鑽と連帯の強化を図り、効果的・総合的なリハビリテーションの推進を図ることを目的として、昭和59年度から続く、当センターの主要な行事の一つです。
今年度は、73題の演題発表がありました。内訳は、肢体不自由に関するもの19題、視覚障害に関するもの12題、聴覚・言語障害に関するもの4題、高次脳機能障害に関するもの10題、発達・知的障害に関するもの12題、全障害に関するもの5題、その他11題でした。
発表は、障害種別ごとに区分されたセッションごとに行われ、各セッションで、それぞれの分野を専門とする座長の進行のもと、活発な質疑や討議が行われました。業績発表会は、職員にとって他部門の取組みを知ることができる貴重な機会であるとともに、当センター全体にとって部門間・職員間の連携を維持・向上させる重要な場となっています。
発表後は表彰式が行われ、優秀な発表者に対し総長より表彰状が授与されました。厳正な審査の結果、今年度は次の11名が受賞しました。
演題名 | 発表者 |
頸髄損傷者における介護支援実績データの分析について 〜利用開始時から利用終了時までの介護時間及び介護内容の変化〜 |
自立支援局 相田剛 |
介護を要する利用者に対する就労移行支援サービスの提供について | 自立支援局 田代優子 |
筋電電位を使った玩具操作中の筋電電位の数値化 | 病院 中川雅樹 |
視野障害症例に対する新たな介入の取り組み ―経頭蓋直流電気刺激を用いて― |
研究所 大松聡子 |
「児童館等における遊びのプログラムの開発・研究ワークショップ」を開催して | 秩父学園 真壁毅 |
Iさんの成人施設への地域生活移行支援についてIさんの成人施設への地域生活移行支援について | 秩父学園 勝又祐貴 |
義肢装具学科における第4次産業革命に向けた取り組みとその効果 | 学院 徳井亜加根 |
外国にルーツをもつ発達障害児と家族への支援 ―外国人保護者向け多言語版パンフレット等の作成と周知― |
発達障害情報・支援センター 与那城郁子 |
理療教育卒業生の就労定着を目的とした障害者職業センターとの連携について | 福岡視力障害センター 天野光二 |
就労移行支援の「物品管理業務」訓練についてB −「訓練状況チェック表」の作成− |
自立支援局 細谷恵津子 |
演題名 | 発表者 |
慢性期不全脊髄損傷症例に対する短期集中的な歩行リハビリテーション介入 | 病院 鈴木浩介 |
なお、各発表の演題名・発表者名及び予稿(一部非公開を除く)を、当センターホームページに掲載しています。以下のURLからご覧ください。
(業績発表会 要旨)
http://www.rehab.go.jp/achievements/japanese/index.html