近年,3Dプリンタの普及が進み,福祉機器への応用も期待されています.このワークショップでは,障害者の様々な作業を支援する「自助具」に焦点を当てました.自助具の開発では,千差万別な個人の状態への適合を実現することが重要となります.そこで,生活機能の把握から設計要件の抽出に至るデザインプロセスを繰り返し試行し,3Dプリンターによる造形物が様々な機能を実現できることを確認しました.
ワークショップにご参加頂いた当事者の方々のニーズにもとづき,以下のような自助具をデザインし,3Dプリンタで製作しました.
ライター着火補助 | コンタクトレンズ開封 | スマホケーブル脱着 |
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リモコンホルダー | 野菜皮むき | ストラップ穴付きタブレットケース |
ワークショップでは,リハビリテーションの分野で当事者の現況把握に用いられる生活機能や日常生活活動(ADL)といった概念を,要求機能や制約条件という設計工学的概念に結び付けるプロセスに着目しました.以下のパンフレットでは,個別のケースについてこのプロセスの概要をご覧頂けます.
【自助具ワークショップパンフレット:PDF (5MB)】