令和4年度学校関係者評価結果に対する今後の取組について

 

 学校関係者評価結果をもとに今年度の取組について検討し、以下のとおり実施することとしました。

1.統合ネットワーク及びICT関連機器のさらなる活用について

 教官によるICTの活用は、日々の業務において必要不可欠となっていますが、現状の統合ネットワークはセキュリティー重視の観点から、音声を使用する教官からは使用しにくいという声がありました。そのため、今年度導入予定の新たなシステムにおいては、開発段階から業者と意見交換を行い音声使用者も負担なく使用できるシステムになるよう取り組んでいます。

 また、利用者に対する支援においても、ICT関連機器を活用して各教官が動画コンテンツを作成し、利用者が自由に活用して自主的に学習できるデジタル教材として提供できるよう検討を行っています。

 さらに、現在センター全体の業務改革への取組の中で、当課においても、業務内容見直しの検討を鋭意進めています。

 今後は、研修会などを企画し、専属のICT指導教官の要求やICTに精通した外部の方のご協力等も視野に入れながら、教官自身のICTスキルの向上を図るとともに、新システムを含めた関連機器のさらなる活用及び業務の見直しにより教官の業務負担(感)の軽減を図り、よりよい授業に注力できるよう取り組みます。

 

2.あはき師国家試験合格率の維持と教官の指導力向上について

 当センター現役受験生のあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師国家試験の合格率は、ここ数年高い水準を維持しています。もちろん、利用者(受験生)自身の努力が一番の要因であることはいうまでもありませんが、これを維持していくために、次のような取組を進めることとしています。

 視覚障害以外の障害を併せ持つ利用者や、学習に躓きやすい利用者など、利用者一人ひとりの個別状況に応じたきめ細やかな支援を行い、国家試験合格に導くためにも、教官の指導力のさらなる向上に努めます。

 特に、重複障害等により学習や実技習得が難しい利用者に対しては、特別指導教官による支援の継続が必要であり、引き続き特別指導教官の支援体制の充実・強化も図りながら、利用者の基礎学力を高め合格率の維持に努めます。

3.コロナ禍における卒業・修了生に対する後支援の新たな取組について

 当センターでは卒業・修了生(以下「卒業生」と言います。)に対する後支援を毎年継続して実施しています。主な内容としては、研修会の開催、国家試験不合格者に対する通信教育、独自事業として臨床研修コース、再理療教育コース、また就労相談やその情報提供などです。

 このうち、卒業生に対する研修会は、新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年度まで2年間中止となっていましたが、今年度はリモートによる研修会を企画、10月に開催する予定です。また、リモートによる受講が困難な方には、講演の録音物を提供させていただくこととしました。

 今後も、社会経済状況の変化に対応して、新たな形式による研修会開催や情報提供などの検討を継続し、卒業生への後支援が充実するよう取り組みます。

                           理療教育課