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平成29年度の研究・研修会の開催状況

第2回ヘルスキーパー従事者卒後研修会(進路別卒後研修会)実施報告

日時:平成29年9月10日(日)13時00分〜16時00分
講師:フィジオ運動連鎖アプローチ協会 代表 山本 尚司 氏
テーマ:「運動連鎖アプローチによる手技療法」

 この研修会は、当センター理療教育の各課程を卒業、修了し、企業内ヘルスキーパーとして勤務する方に対し、施術に関する知識、技能の向上を図り、職場への定着を確実なものにするため、毎年3回実施しております。当日は16名の方が参加され、会場の第6実技室は熱気に包まれました。
 今回の研修会では、腰痛に次いで多い変形性膝関節症への手技療法がテーマでした。
 初めに膝の役割や細かい動きを確認し、変形性膝関節症は退行性疾患ではあるものの、若い頃からの予防法が大事であることなどについて学びました。講師の山本先生は、膝関節の動きや正しい位置、触れ方などを、一人一人丁寧に御指導下さいました。
 参加者からは、「会社の人たちにもストレッチのアドバイスができそうだ」、「姿勢に注意することの大切さを学んだ」との感想が寄せられました。

写真:膝関節へのアプローチを指導する山本氏

写真中央 膝関節へのアプローチを指導する山本氏


平成29年度 国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局教官研修会 実施報告

 今般、各センター研修担当者の企画・立案により、自立支援局主催の教官研修会を実施いたしました。
 本研修会は、理療教育における教官の指導技術の向上及び業務遂行上必要な幅広い知識を修得し、教官の資質の向上を図ることを目的として企画されたものです。開催期間は、4日間とし、理療教育に携わる教官の指導技術の向上及び業務遂行上必要な幅広い知識の習得を目的として実施いたしました。
 メインテーマは、「教科指導要領改訂に向けてVol.1」、サブテーマ「臨床実習前評価を見据える―客観的臨床能力試験の心と技―」とし、全国4センターの教官が交流を持ちつつ、講演、OSCEワークショップ、各センターの取組発表に積極的に参加しました。
 初日は、鍼灸教育における客観的臨床能力試験の導入及び普及にご尽力され、「鍼灸臨床における医療面接」の著者である、丹澤章八先生から「客観的臨床能力試験(OSCE)の心と技」のテーマで、基調講演がありました。講演では、OSCE導入を提言するに至った経緯として、あはき師試験が国家試験となり、実技試験の実施を検討したことが始まりで、その後、平成9年に筑波技術大学でOSCEが試行され、平成10年にはリハセンターにおいても導入されたこと、OSCEの実践は医療人の教育養成に携わる機関としての社会的責任であるといった熱のこもった内容に参加者一同引き込まれ、熱心に聞き入っていました。
 2日目には、始めに4センターの実技評価及び施術力向上の取組みの現況の報告として、各センターの実技評価の具体的な事例が紹介されました。
そして、2日目午後から3日目にかけて行われたOSCEのワークショップでは、初めにリハセンターの教官が実施したOSCEを各センターの教官が評価体験し、次に各センターの教官が実際にOSCEを体験しました。その体験に基づき、「臨床実習前試験を考える」というテーマでワークショップが行われ、実施に当たっての問題点や実施課題について活発に意見交換が行われました。
 3日目に行われた、「指導要領改訂の考え方」に関する講演では、指導要領を改定する際の配慮事項について栗原勝美先生からお話を伺い、盲学校における学習指導要領の考え方を参加者も情報共有することができました。
 最終日の4日目には、「教科指導要領改訂」についての分科会が行われ、5グループに別れて、教科指導要領の改訂に向けた協議が行われ、活発な意見交換が行われました。その後、「臨床推論授業の実践報告」と、「これからの理療教育に向けて」の総括的講演が行われ、時代に即した先進的な理療教育に関する内容に、参加した教官も真剣に聞き入っていました。

1 期 日
平成29年8月1日(火)〜8月4日(金)

2 会 場
国立障害者リハビリテーションセンター
本館4階 中会議室・小会議室

3 参加者
対象者は、自立支援局の全教官
函館視力障害センター 4名
神戸視力障害センター 4名
福岡視力障害センター 6名
当センター 27名

4 主な内容
(ア)基調講演:8月1日(火) 13:30〜16:30
演題:「客観的臨床能力試験(OSCE)の心と技」
講師:明治国際医療大学名誉教授 丹澤 章八 先生
司会:伊藤主任教官

(イ)活動報告:8月2日(水) 9:10〜10:10
テーマ:「4センターの実技評価及び施術力向上の取組みの現況」
司会:加藤教官

(ウ)活動報告:8月2日(水) 10:20〜12:00
テーマ: 「OSCE入門―実践報告から―
(全体計画、医療面接、身体診察、手技、鍼実技)」
アドバイザー:東京衛生学園専門学校 臨床教育専攻科
学科長 菅原 之人 先生
司会:伊藤主任教官

(エ)ワークショップ:8月2日(水) 13:30〜17:00
テーマ: OSCEの実施方法とワークショップ「医療面接」、「身体診察」
アドバイザー: 東京衛生学園専門学校 臨床教育専攻科
学科長 菅原 之人 先生
司会: 伊藤主任教官

(オ)ワークショップ:8月3日(木) 9:10〜14:30
テーマ:OSCEの実施方法とワークショップ
「手技」、「鍼実技」、「臨床実習前試験を考える」
アドバイザー: 東京都立文京盲学校 専攻科
主任教諭 栗原 勝美 先生
司会: 舘田主任教官

(カ)講演:8月3日(木) 14:45〜16:15
演題:「指導要領改訂の考え方」
講師: 東京都立文京盲学校 専攻科 主任教諭 栗原 勝美 先生
司会: 永井主任教官

(キ)授業紹介:8月4日(金) 10:40〜11:10
テーマ:臨床推論授業実践報告
報告: 加藤教官
司会: 伊藤主任教官

(ケ)総括的講演:8月4日(金) 11:10〜11:50
演題:「これからの理療教育に向けて」
講師: 飯島自立支援局長
司会: 伊藤主任教官

写真1:「客観的臨床能力試験(OSCE)の心と技」丹澤 章八 先生の基調講演

写真1 「客観的臨床能力試験(OSCE)の心と技」丹澤 章八 先生の基調講演

写真2:OSCEの実施方法とワークショップ「医療面接」アドバイザー 菅原 之人 先生からのアドバイス

写真2 OSCEの実施方法とワークショップ「医療面接」
アドバイザー 菅原 之人 先生からのアドバイス

写真3:「指導要領改訂の考え方」栗原 勝美 先生による講演

写真3 「指導要領改訂の考え方」栗原 勝美 先生による講演

写真4:「これからの理療教育に向けて」飯島自立支援局長による総括的講演

写真4 「これからの理療教育に向けて」飯島自立支援局長による総括的講演



第2回特別養護老人ホーム勤務者卒後研修会(進路別卒後研修会)実施報告

日時:平成29年8月27日(日) 13時30分〜16時30分
講師:元国立障害者リハビリテーションセンター主任教官 柳澤 春樹 氏
テーマ:「IDストレッチ(個別的筋ストレッチング)の解剖学と触察法」

 平成29年度第2回特別養護老人ホーム勤務者卒後研修会(進路別卒後研修会)が訓練棟2階、視聴覚教室と第6実技室で行われました。暑さと雨の予報の中でも10名の方が参加されました。
 講師にお招きした元当センターの主任教官であった柳澤先生の講義は丁寧な解剖学の説明から始まり、各筋肉に対するストレッチの目的、触察の仕方、ペアによる実技へと、視覚障害者に分かりやすいものでした。
 また、先生は各筋肉の起始・停止・神経支配・血管支配の説明や模型による確認、施術者、被術者の姿勢など、一人一人、手を取って説明をしながら御指導下さいました。
 参加者の中には、柳澤先生が現役の頃に指導を受けた方も参加されており、昔の指導内容を思い出しながら、参加者同士お互い指導し合う場面がみられました。

写真:背腰筋のストレッチを指導する柳澤氏

写真中央 背腰筋のストレッチを指導する柳澤氏


第1回ヘルスキーパー従事者卒後研修会(進路別卒後研修会)実施報告

日時:平成29年6月18日(日)13時00分〜16時00分
講師:フィジオ運動連鎖アプローチ協会 代表 山本 尚司 氏
テーマ:「運動連鎖アプローチによる手技療法」

 この研修会は、当センター理療教育の各課程を卒業、修了し、企業内ヘルスキーパーとして勤務する方に対し、施術に関する知識、技能の向上を図り、職場への定着を確実なものにするため、毎年3回実施しております。当日は17名の方が参加され、会場の第6実技室は熱気に包まれました。
 今回の研修会では、身体運動において、一つとして単独の動きはなく、全ての運動は、鎖のようにつながって反応を起こすことを学びました。
 講師の山本先生は、筋骨格系、脳の働きや認知機能も連動した一連の作業であることを念頭に、動きの部分をどのように分解して捉えるべきか、全体的な動きにどうつなげていくのかについて、一人一人丁寧に御指導下さいました。
 治療方針を立てる時は、患者の動きをイメージしながらゴールを設定し、総合的な観点から治療を進めていくことが大切だと改めて感じました。
 また、参加者からは、「触察の大切さを切に感じた」、「明日の施術に、早速活用できそうだ」との感想も寄せられました。

写真:運動連鎖アプローチを指導する山本氏

写真中央 運動連鎖アプローチを指導する山本氏


第1回進路別卒後研修会(特別養護老人ホーム勤務者卒後研修会)実施報告

日時:平成29年5月21日(日) 13時30分〜16時30分
講師:社会福祉法人 泉陽会 光陽苑
理学療法士 道野 真己 先生
テーマ:「ポジショニング(良肢位)の体感」

 平成29年度第1回進路別卒後研修会(特別養護老人ホーム勤務者卒後研修会)が訓練棟2階、第5実習室で行われました。
 この研修会は、当センター理療教育の各課程を卒業、修了し、特別養護老人ホームに機能訓練指導員として勤務する方に対し、施術に関する知識、技能の向上を図り、職場への定着を確実なものにするため、毎年3回実施しております。当日は17名の方が参加されました。
 今回のテーマは、「ポジショニング(良肢位)の体感」であり、4グループに分かれ、ポジショニングクッションを用い、協力しながら安楽でリスクを軽減できる肢位を考えながら行いました。
 ポジショニングは、褥瘡予防、筋緊張緩和、硬縮予防、摂食嚥下機能、呼吸機能などに関係しますが、そのうちのどれを重視するかで多少違います。今回は、患者が安楽でリラックスできる肢位に重点を置いて指導していただきました。
 1人の患者に対してポジショニングをしっかり行うには、5〜6個のクッションが必要です。しかし、介護現場では、介護士の負担や予算などの関係から、完璧に行うのは容易でない実態があります。そういう状況も踏まえて道野先生は、安価に手に入る、あるいは繰り返しの洗濯に耐えられる便利なグッズなども紹介されながら、ポジショニングの方法を一人一人にわかりやすく御指導下さいました。受講者は健康人であり、介護される身ではありませんが、実際に、良いポジショニングを体感することで、改めて患者さんの身になったケアの大切さを実感したようです。
 参加者は、道野先生との質疑応答も活発で、明日からの仕事に早速応用しようと熱心に受講していました。

写真:ハンドロールを握らせるための手指の屈曲の緩め方を指導する道野氏

写真 ハンドロールを握らせるための手指の屈曲の緩め方を指導する道野氏(左)



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