海外研修実施結果報告

国立伊東重度障害者センター 指導課 鈴木克子

 平成13年度財団法人中央競馬馬主福祉財団 海外研修に参加した概況を報告する。本研修は、個人研修にかかる内容は、各研修生が独自に計画し、研修先をきめる交渉の段階から研修生各自の責任で実施するものだった。 そこで、北欧及びEU中心国であるベルギーを目的地に、今まで勤務してきた施設に関連した機関を選択し、以下の事柄を研修した。

1.研修の目的

・視覚障害者に対するサービス機関・当事者団体の現状把握

・重度身体障害者に対するサービス機関・当事者団体・地方自治体の現状把握

・介助犬導入時のグループセッションの把握

2.研修実施国 及び 研修機関

デンマーク

デンマーク視覚障害者協会、デンマーク脊髄損傷・頚髄損傷者連盟

スウェーデン

スウェーデン身体障害者連盟、STIL (ストックホルム自立生活生協)、BOSSE (身体障害者自立生活センター)、イェルフィアーラ・コミューン パーソナルアシスタンス担当部署、エンシェーピン・コミューン 地域福祉担当部署

フィンランド

フィンランド視覚障害者連盟、Kynnys ryn (障害者自立生活センター)

ベルギー

各種視覚障害非営利組織団体、ヘント大学付属病院 リハビリテーションセンター、Piekernie (ベルギー脊髄損傷・頚髄損傷者非営利組織)、 HACHIKO (介助犬非営利組織)

3.研修を通じて知りえたこと

 各国とも在宅視覚障害者に対する支援、高齢視覚障害者対策を積極的に展開している。
 重度脊髄損傷者に対する、医療機関と当事者団体との連携状況を確認し、今後の実務の参考になった。
 各国の自立生活の形成過程の違いにより、各国が抱える問題点と自立生活形態の違いを実際に知ることができた。
 介助犬の活動組織の運営内容を実際に見聞し、今後の参考となった。


 研修に関するレポート写真は、ホームページ化済です。アクセス希望の方は、 kat_suzuki@hotmail.com へeメールをご送信ください




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