Q4.
 Dくんは3歳の男の子です。物の名前はたくさん言えるのですが、会話では何を言いたいのか分かりにくく、こちらが言っていることも伝わっていないように感じます。
 同年齢の子どもと比べてことばが遅れているようで、3歳児健診で何を言われるのか心配です。どのようにかかわってあげたらいいでしょうか。

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A4.
今日からできること

 Dくんは、どのようなタイプでしょうか。こちらの言っている事が伝わっていないとのことですが、聞かれたことに関連する内容を話そうと努力をしているようでしょうか。それとも、自分から話しをしておしまいということが多いでしょうか。また、こちらの話しをしているのが待っていられなくて、どんどん話してしまうという事はないでしょうか。

 ここでお聞きしたようなことを観察することによって、Dくんの苦手な事は何か想像する事ができます。例えば、言葉を使って考えるスピードが周りについて行けなくて困っているのかもしれませんし、言葉のやりとりの始めと終わりという枠組みがよくわからないのかもしれませんし、待っているという事が苦手なのかもしれません。

 まずは、大人はうまく相づちを打ちながら、タイミング良く短めの返事をして、お互いのスピードを合わせるということを試してみてはいかがでしょうか。ゆっくり考える子も、待てないという子も、その子なりのスピードがあるのです。また、やりとりの始めと終わりを、動作や文字や絵などの目に見えるものを使ったりしながら教えていくのも良いかもしれません。

 市区町村でおこなわれる3歳児健診では、ことばの遅れについても相談にのってもらえます。相談したいことや気になることは、あらかじめメモしておくとよいでしょう。