※《参考》視覚障害者に対するオリエンテーションについて
 

6)テーブルオリエンテーション
 外出時にはお茶を飲んだり食事をすることがよくありますが、テーブルの上のどこに コップがあるとか、お皿があるとかを知らせることを「テーブルオリエンテーション」 と呼んでいます。これには2通りの方法があります。これらをうまく組み合わせて効果 的なテーブルオリエンテーションを行ってください。
(1)時計の文字盤に見立てた説明
 視覚障害者の位置を6時として、物の名前と位置を時計の文字盤に見立てて説明しま す(図3−5)。
 例:「9時のところにフォークがあります。」
 ガイドヘルパーは反対側から教えるときは、視覚障害者の位置からみた、9時と3 時とをとりちがえないようにしてください。皿に盛りつけた料理の内容説明にも、時計 の文字盤が応用できます。
(2)手を導いて説明
 視覚障害者の手を物に導いて、物の名前と位置を説明します。
 例:「これが煮物の鉢です。」
 熱いものや危険なものに重点的にポイントを絞って説明します。物が腕にあたって 倒れないように、腕はゆっくり動かします。また、視覚障害者が確認した後、テーブル 上の物が動かされた場合は、そのことを視覚障害者に説明します。

図3-5 テーブルオリエンテーション
図3-5 テーブルオリエンテーション

引用文献
「リハビリテーションマニュアル4 視覚障害者のガイドヘルプ 」より引用