〔野鳥シリーズ 19〕
リハセンターに飛来する野鳥を友に
母子生活支援施設 スタルト方南 見原 捷三(元理療教育部長)

ツバメ
 早春ともなれば、ユーラシア大陸等で過ごしていたツ バメが3月下旬から日本に夏鳥として渡来してきますの で、皆さんも春到来を実感されるのではないでしょうか 。
 日本では、4月から7月の産卵期に種子島以北から北 海道の道南までの市街地や住宅、商店等の軒先に、泥と 枯草を材料に椀形の巣を作り3個から7個の卵を産みま すが、昔からツバメを迫害すると災いがあり、逆に軒先 等に営巣すると吉事があると言い伝えられ保護されてき ました。
 ツバメの餌は空中を飛ぶ昆虫を急旋回しながら巧みに とらえ雌雄で育てます。
 巣立った幼鳥は、写真のように家族群でアシ原などを ねぐらにするようになり、再び、ユーラシア大陸等に帰 る頃には数千羽から数万羽の集団を形成します。
 ツバメの和名は、ツバクラメと言い、ツバは鳴き声、 クラは小鳥の総称、メはムレ(群)の略とするなどの諸 説があります。

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