[野鳥シリーズ26]
リハセンターに飛来する野鳥を友に
東京都福祉事業協会 スタルト方南(母子生活支援施設)
見原 捷三(元理療教育部長)



カワラヒワ

 カワラヒワは、全長約14cmで嘴は短く、翼に鮮やかな黄色い模様を持ち飛翔時には、幅広い黄色帯になり全体的に黄色っぽい鳥に見えます。
 日本では、北海道では夏鳥、本州以南では留鳥として全国各地に分布繁殖しています。リハセンター構内でも、極普通に見られる鳥ですが、姿形がスズメと同じぐらいの大きさですから、スズメと思って案外見過ごしている場合が有るのかもしれません。
 繁殖期には、平地から山地までの山林、山麓、市街地、公園などの樹上に枯葉や茎、苔などを集めて皿形の巣を作ります。産卵期は3月から7月で、抱卵日数は14日位、巣立ちまでに約2週間かかります。この時期になると、雄が雌に餌をプレゼントする求愛給餌の微笑ましい光景が見られますし、雄は木の梢など目立った所に止まって盛んに縄張り宣言をします。
 餌は、木の実や木の芽あるいは、地上で草の実等を食べます。
 繁殖期以外の時は、十数羽から数百羽の群れを作って生活していますので、注意して観察していると見つかると思います。
 鳴き声は、「キリキリコロコロ」と明るい声と「ビイービイー」と濁った声、それに飛びながら「チョン、チョン、チョン、キリキリキリ」と鳴きます。



カワラヒワ