[更生訓練情報] |
一般リハ聴覚障害野外訓練(キャンプ)報告 |
指導部指導課 生活指導専門職 春日井 中 |
平成14年度の聴覚障害入所者の野外訓練は7月18日(木)から19日(金)の1泊2日、埼玉県秩父市にある彩の国グリーンビレッジ(埼玉県青少年野外活動センター)で実施いたしました。
今回は入所者35名と職員17名に加え、学院生(手話通訳学科)11名、職リハ実習生3名の総勢66名の参加となりました。
特に学院生の皆さんには(手話通訳学科2年生)昨年に引き続き参加してもらい、手話通訳を担当していただきました。
直前まで台風の影響が心配されましたが、出発当日は天気に恵まれ、やや曇ってはいたものの予定どおり、
バス2台でセンターを出発し、途中、秩父線の正丸駅で休憩をとり、約2時間でグリーンビレッジに到着しました。
この野外訓練の一番の目的は「より多くの自然と接する機会を通じて、 入所者自らが企画し実施する行事に対し、 お互いが協力しあい自主的に取り組むことにより、 社会性の向上を図ること。」をねらいとしています。 入所者で組織する実行委員会を中心として、 企画の段階から実施まで、 入所者の主体性に重点をおいた指導援助をこころがけました。
今年度は全体を1泊2日のプログラムで構成しました。 例年では2泊で行っていましたが、 1泊2日でも十分に自主性を育むことはできるとの意見から、 実行委員会で検討した結果での改善でした。
プログラムの中で、最も注目を集め、盛り上がったのはキャンプファイヤーです。
係の合図で、真っ赤な衣装を身にまとった怪しい?“火の女神”2名によりフャイヤーに火が点り、
開始となりました。
恒例になっている各班の出し物の発表は、
キャンプファイヤーのメインイベントとしてコンクール形式で行ってきたものですが、
今年度はコンクール形式ではなく、入所者全員の活躍をじっくり見ていただくために、
村長(指導課長)から翌日の閉村式で各班の発表に対して講評をいただくという形式に変更しました。
1班から4班まで、それぞれに「爆笑時代劇コント」「息のあったチームワークマジック」
「指導課の職員からTVドラマまで扱ったものまねパフォーマンス」「全員参加の○×ゲーム」
といった趣向を凝らした出し物を発表し、あっという間の熱い熱い2時間が過ぎていきました。
最後は参加者全員で手持ち花火を楽しみながら、華やかにキャンプファイヤーを締めくくりました。
修了後のアンケート調査では、ほとんどの入所者が「参加して良かった。」「楽しかった。」「良い思い出となった。」
との回答でしたが、またその一方で「他の場所がいい。」「他の障害の方と一緒に。」「日帰りがいい。」等といった回答も寄せられました。
参加していただいた職員、学院生の皆さんからの貴重なご意見と合わせ、今後に生かしていきたいと思っています。
今年度の野外訓練では大きな病気やケガもなく、入所者全員無事に帰ってくることができました。 これもひとえに協力して頂きました多くの職員の方々のご支援、ご協力のおかげと思っております。 また準備の段階から、その他センター各部署の多くの方々にご支援、ご協力いただきましたことを心より御礼申し上げたいと思います。 ありがとうございました。