[更生訓練情報]
一般リハ肢体不自由野外訓練(一泊)報告
指導部指導課 藤田ゆかり
鈴木 理子



 7月15日(月)から16日(火)にかけて、 東京YMCA山中湖センターに於いて平成14年度一般リハビリテーション課程・肢体の野外訓練一泊コース(以下、キャンプ)を実施し、 入所者、職員及び学院生(リハビリテーション体育学科)合わせて76名が参加しました。
 台風7号が日本列島を直撃!?という予報を眺めつつの出発となりましたが、なんとか予定通りにプログラムを進めることができ、 自炊、キャンプファイアと盛り上がったところで、最後に花火大会で初日は締めくくりとなりました。 残念ながら2日目の午前中が大雨となってしまい、やむなく予定を繰り上げ帰途につくことにしたのですが、 山中湖センターを出発して間もなく晴れてきて、富士山がくっきりと裾野までその雄姿を現したのです。 思わず車内にどよめきがおこりました。 滞在期間中初めて仰ぐその姿を車窓から眺めながら、もう少し早く晴れてくれていたら・・と、 あまりにも皮肉な富士山の出現にため息をついたものです。
 このキャンプは参加者ひとりひとりが役割を持ち、みんなで話し合って「キャンプを創る」ことを目的として行いました。 昨年度からの試みとして、一泊コースと日帰りコースに分けて実施するようになったのですが、まず始めに、 一泊コースへの参加を希望した入所者の中から実行委員長と各役割毎の班長及び副班長が選出され、実行委員会がスタートしました。 連休明け早々からキャンプ実施の直前まで毎週実行委員会を開催し、さらには各班毎に集まって話し合いを行い、キャンプに向けて準備を進めてきました。
 天候のため断念したプログラムもありましたが、大きなケガや病気もなく参加者全員無事にキャンプを終えることができました。 職員の方々にも準備の段階から関わって頂き、野外訓練実施に向けてご協力くださいましたこと、改めて御礼申し上げます。


野外でテーブルを囲み、お食事中の参加者のみなさんの様子 参加者のみなさんで花火に興じている様子



 下記の通り、アンケート結果をまとめましたのでご報告いたします。




平成14年度 野外訓練実施後のアンケート調査結果

(1) 調査対象者     76名 (山中湖キャンプ参加者全員)

(2) 回 答 者      62名 (入所者44名、職員・学院生18名)

(3) 回 収 率      81.6%

(4) 性   別      男 52名/女 24名

(5) アンケート結果

  良い 普通 良くない 無回答
今回のキャンプに参加してどうでしたか? 46 74% 14 23% 1 2% 1 2%
一泊と日帰りに分けたのはどうでしたか? 34 55% 20 32% 7 11% 1 2%
一泊二日という期間についてはどうですか? 32 52% 15 24% 14 23% 1 2%
食事の内容は? 23 37% 35 56% 4 6% 0 0%
自炊メニューについては? 20 32% 39 63% 3 5% 0 0%
バスレクについては? 22 35% 24 39% 12 19% 4 6%
レクについては? 33 53% 18 29% 11 18% 0 0%
キャンプファイアについては? 41 66% 21 34% 0 0% 0 0%
宿泊施設については? 19 31% 36 58% 7 11% 0 0%
訓練場所(山中湖)については? 30 48% 27 44% 5 8% 0 0%

@ 今回の野外訓練で最も印象に残ったのは何ですか?

 「キャンプファイヤ」が一番多く、次に「自炊」「台風」等が多かった。


A 困ったこと、苦労したことは?

 「トイレ・お風呂」などの設備面と、「雨天での状況の悪さ」などがあがった。


B 今回の野外訓練で自分の為になったと思われることはありましたか?

 「友達がたくさん出来たこと」等が入所者からは多かった。職員・学院生からは「入所者との関係が深まった」等の意見があがりました。


参加者全員の集合写真