広げようやさしい気持ち つなげよう心の輪 |
−第23回リハ並木祭を開催− |
指導部 指導課 生活指導専門職 森本 行雄 |
(第23回リハ並木祭事務局) |
去る10月19日(土)、第23回リハ並木祭を国立身体障害者リハビリテーションセンター(国リハ)、国立職業リハビリテーションセンター(職リハ)の両センターを会場に開催いたしました。
今回のリハ並木祭では、例年と同じく、入所者のクラブ発表、訓練作品の展示・販売、バザー、ふれあい企画に加え、国リハ・職リハの各訓練紹介、学院紹介、模擬店などが所狭しと繰り広げられました。
幸い秋晴れの良い天気にも恵まれ、多くの来場者をお迎えすることができました。
講堂で行われた開会式典では、オープニング(テーマとポスターの入賞者紹介)に続いて、入所者の代表3名(視覚障害・古川敏明さん、肢体不自由・樋口博臣さん、聴覚障害・富島擁さん)による開会宣言で開会されました。
そして、国リハ総長、職リハ所長のあいさつ、副実行委員長(入所者)の代表3名のあいさつと続き、リハ並木祭の企画内容の紹介がありました。
短時間の式典でしたが、このリハ並木祭の各企画の中心的存在である、更生訓練所入所者自身による開会宣言とあいさつは、参加者の共感を呼ぶ素晴らしいものでした。また、オープニングと企画内容の紹介は、舞台一杯にプロジェクターで投影し、インパクトがあると同時に一目でわかり易く、視覚や聴覚の障害者にもわかり易い内容になっていました。
今年度出展された企画(国リハ、職リハの訓練紹介を除いた企画)は、昨年よりも2企画多く、特に参加者との交流を目的にした「ふれあい企画」が増えたのが目立ちました。
また、毎年大好評の特別企画「東京サロンオーケストラコンサート」も、午後に開催され、会場の講堂は立ち見も出るほどに超満員の盛況でした。特にフルオーケストラをバックに自慢ののどを披露してもらう「生オケコーナー」は、事前の申し込み時点で倍の応募があるほどの人気コーナーで、当日も熱唱あり、ピアノ演奏ありで、大いに盛り上がりました。
今回も大熱演していただいた東京サロンオーケストラは、職場の音楽サークルとして産声を上げてから、今年で47周年を迎える大編成のオーケストラ。当日お出でいただいた50人を越す楽団員の中には、国リハ修了者の松尾牧子さん(ヴァイオリン)も混じっていました。
リハ並木祭は、毎年初夏から実行委員会を開催して、準備を進めてきています。各障害の入所者代表、センター各部署の職員で構成する実行委員会ですが、テーマとポスターの選定、企画の決定、役割分担の決定などの重要な組織となっています。最後の実行委員会となった第6回の集まりでは、実行委員で取りまとめたアンケートから今回のまとめがされ、来年に引き継がれました。
これからもリハ並木祭を通じて、両センター利用者と地域の方々のやさしい気持ちが広がり、心の輪がもっとつながりますように。