平成15年度予算:政府案決まる |
管理部会計課経理係長 |
平成15年度政府予算原案は、昨年に引き続き大変厳しい状況のもと、昨年9月からの財務省に対する概算要求説明折衝の後、暮れの12月24日の予算閣議をもって決定されました。今後は、通常国会の審議を経て、平成15年度予算として決定されることとなります。以下、当センターに関係する予算案の概要についてご紹介します。
当センターの専門職員の研修課程において、現代社会に求められているニーズに応えるため、新たに4つの研修事業が実施されることとなりました。平成14年5月の身体障害者補助犬法の制定、10月からの施行に伴って、当センターにおいて介助犬トレーナーの現任研修の実施は、その1つです。また専門職員の養成及び育成の充実を図るため、15年度から導入されます支援費制度を踏まえ、特にコミュニケーション支援の充実という観点から、養成課程における手話通訳学科の定員増が図られました。
次に、平成13年度から実施しております、「高次脳機能障害支援モデル事業」は、3ヵ年計画の最終年次として、リハビリテーションサービス事業におけるリハビリプログラムの確立、モデル事業成果を提供するための研修事業の実施などの所要経費が計上されており、当事業における成果が、今後センターの運営において、重要な課題となって行くものと考えられます。
当センターの運営に必要な一般的経費については、昨年の給与法改正に伴い人件費が減額されたほか、既定経費の見直しなど、センターにとって厳しい面もありますが、本省国立施設管理室をはじめとする関係者の皆様のご尽力により、必要な額は確保できたものと考えております。本誌面をお借りして、予算要求、編成に関わられた多くの皆様に対し、深く感謝申し上げます。
主な新規事業等は次のとおりです。
1 高次脳機能障害支援モデル事業 24,168千円 ・高次脳機能支援モデル事業【3年計画の最終年次】 2 身体障害者補助犬育成への対応 8,118千円 ・介助犬トレーナー育成研修事業 ・補助犬に係る調査・研究事業 3 国際協力の推進 13,297千円 ・リハビリテーション分野別技術指導書作成 4 福祉用具等の研究・開発 151,477千円 ・特別研究費 ・職域拡大支援機器等研究開発費 5 専門職員の育成及び育成強化 198,045千円 ・手話通訳学科入学定員の増(15人→30人) ・身障法第15条指定医師研修 ・更生相談所所長等研修 ・音声言語機能判定医師研修 6 理療教育の充実 8,616千円 ・自己学習支援・評価システム構築 ・学力程度に応じた特別授業の実施 ・卒後巡回指導の充実 |
なお、今後、事業運営にあたっては、効率性(費用対効果)等が問われますので、より効果的な予算の執行を心がけて行く必要があります。リハセンター運営に関わる職員一人一人が自覚を持ち、リハセンターに課せられた使命を達成したいと思います。皆様のご協力をお願いします。