〔野鳥シリーズ29〕 |
リハセンターに飛来する野鳥を友に |
東京都福祉事業協会スタルト方南(母子生活支援施設) |
見原 捷三(元理療教育部長) |
イカル
イカルは、全長23cmの頭も大きく全体的に太った感じの鳥です。色は雌雄同色の灰色で、黄色い大きな嘴をしておりエノキやムクノキ等の固い実を、口の中で回しながら割って中身を食べるので、豆回しという地方名もあります。
食性は木の実の他に、蛾の幼虫や甲虫類等の昆虫も捕えたり、また、畑に下りて大豆などの実を食べることもあります。
繁殖は、5月から7月にかけて木の枝に椀形の巣を作り、3から4個の卵を約2週間抱卵し孵化後、約2週間で巣立ちます。
鳴き声は、「キイーコーキイー」「キョュ、キイー」「キキキイーコ、キコキコキイー」などの明るい朗らかな声で囀りますが、この声を「月、星、日」「お菊二十四」「あけべべ着い−」などと聞きなしています。
リハセンター構内では、スズメやオナガ、ムクドリほど個体数は多くありませんので、簡単には観察できないと思いますが、散策の折に運が良ければ見付けることができると思います。