〔野鳥シリーズ30〕 |
リハセンターに飛来する野鳥を友に |
東京都福祉事業協会母子生活支援施設 スタルト方南 |
見原 捷三(元理療教育部長) |
アオジ
本号が、皆様のお手元に届く頃には、季節もすっかり春めいて、野鳥達は冬鳥と
夏鳥が、入れ替わり時期を迎えている頃かと思います。
このアオジは冬に良く見かける鳥ですから、もしかするとすでに平地から高地に
旅だって、観察できないかもしれませんので、前もってお断りしておきます。
このアオジは、全長16cmで雄の頭上と頬は緑灰色、目先から嘴の基部は黒味が
強く、背も、緑灰色に黒い縦斑があり、腹部は黄色の雌雄とも地味な色の鳥です。
生息地は、本州中部以北では、1,000m位の明るい林に居て、冬期になると南の暖地
に移動し市街地の公園や庭にも来ますので、リハセンター構内でも観察できます。
鳴き声は、ツッ、ツッ、ツッと鳴き、暗い木の陰で餌を捕りますから、鳴き声のする
方向を注意深く観察してみてください。
繁殖期になると、潅木の茂みに草の枯葉や枯茎などを集めて、皿形の巣を作り、
青白色に暗褐色斑のある卵を産み、およそ4週間で巣立ちます。