第13回シルバーサービス展出展について
研究所福祉機器開発部高齢障害者福祉機器研究室 室長 廣瀬秀行



 第13回シルバーサービス展「ビジョン、見えていますか?」が平成15年3月13日(木)〜3月15日(土)東京・池袋サンシャインシティ ワールドインポートマート/文化会館で開催されました。今後ますます加速する少子高齢化や不透明な経済情勢などを見据え、ご自分の将来のビジョンについて、来場者の皆様が自ら考えていただく手助けとなるような展示会を目指すというテーマです。
 展示としては介護から趣味・生活にいたるまでのシニア世代の広いニーズに対応するため、会場を「安・健・活・学」をキーワードにして、わかりやすく展開した総合展示会。高齢者の生活全般を支えるさまざまな商品やサービスを一堂に展示。また、福祉用具・住宅、資産運用、健康など、安心でより豊かなシニアライフを過ごすための情報提供をステージや相談コーナーといったイベントでも実施。
 シニアの方々が、それぞれ自分のライフスタイルに合った商品やサービスを選択するために有益な情報を、4つのテーマ「安−(安心の“あん”)」「健−(健康の“けん”)」「活−(活き活きとした"かつ")」「学−(生涯学び続ける“がく”)」に分類し、それに沿った情報を展示いたします。これにより、来場者の方々は、それぞれのニーズに応じて必要な情報を得やすくなります。 以上ホームページより
 研究所は昨年に続き、2回目の出展で、福祉機器開発部の廣瀬と障害工学部の外山が研究成果を披露いたしました。廣瀬は高齢者の方の車いすクッションの選択手法についてパネル、スライド、そしてパンフレットを中心としてプレゼンテーションいたしました。外山は血糖値センサーの実物展示、パネル、そしてパンフレットが中心でした。二人が3日間ブースでご説明や質問の受け答えを行いました。
 現在、身体拘束の禁止や病院での褥瘡減算対策で、車いす上で起こる転落や褥瘡発生の対策が急務であります。その対応策を示したものです。しかし、現場はその費用や誰が決定するのかなどその問題をじかに把握することが出来ました。また、施設に居住されている高齢者の方で血糖値のコントロールをしなければならないが、家族が毎日行って注射をしなければならないが、何とかならないかなど、社会的な問題に研究所の役割が急増していると同時に難しい問題に直面しており、またそれらをブースに来られた方々から実感いたしました。
 このように、ご質問や意見は鋭いものがあり、例えば、私でも外山が休息でいないときに、血糖値センサーについての質問をされ、答えられない状況があり、いつ戻って来ますので、また来てくださいという、来場の皆様にご迷惑をおかけしました。しかし、質問内容も専門的であり、その後、来て頂き十分な説明が外山からできたように思います。
 最後に、二点。ご質問の中に、「くにたち」ですか「こくりつ」ですかと聞かれ、ひらがなをふるかどうかです。もっと、アピールする必要があると思いました。また、今回、全体としてブースに来られた方が少なく残念でした。

第13回シルバーサービス展出展ブースの様子