〔野鳥シリーズ32〕
リハセンターに飛来する野鳥を友に
東京都福祉事業協会 母子生活支援施設 スタルト方南
見原 捷三(元理療教育部長)



オオルリ
 オオルリは、フィリピン、インドネシア、ボルネオ等で越冬し 夏鳥として飛来、九州以北の各地で繁殖します。全長16.5pで雄 (写真)は、頭頂から背が光沢のある青色、翼と尾の羽縁も青色で、 顔・喉・胸・脇は白色をしている大変きれいな野鳥です。
 鳴き声は、ピールリー、ホイヒーピピ、ジエッジエッと鳴き、 姿形もさることながら素晴らしい美声の持ち主でもあります。
 繁殖期は、渓谷に面した低山の林に生息、崖の窪みや樹洞等に 苔を用いて皿状の巣を作り雛を育てます。餌は、飛翔中の昆虫を 巧みに捕食します。
 このように、普段は市街地では観察出来ないオオルリですが、 春と秋の渡りの時期に市街地の公園等にも数日立ち寄って、休息 した後に再び目的地に向かって渡っていきます。
 ですから、3月から4月及び9月から10月にかけて、リハセンター 構内でも観察できる機会もあるかと思います。
 ちなみに、このオオルリは、栃木県の県鳥に指定されており、 属名を「青い羽根」とも呼ばれています。


枝にとまってさえずるオオルリ